Jリーグの新シーズン開幕が直近に迫る中、FC東京はドイツの強豪ボルシア・ドルトムントとの国際親善試合に臨んだ。
激しい雷雨に襲われ、前半の途中に試合が中断するアクシデントにも見舞われた一戦は、前半をスコアレスドローで折り返すと、後半9分にドルトムントのファビオ・シルバ選手が体勢を難しい体勢からのゴールが決勝点となり、1対0でドルトムントが勝利を収めた。

(C)Tomo Sodeyama
試合前日の会見には、FC東京の松橋力蔵監督とドルトムントのニコ・コヴァチ監督、そしてかつてドイツのハノーファー96でチームメイトだった室屋成選手と、マクシミリアン・バイアー選手が登場し、それぞれの思いを語った。
世界有数のクラブとの対戦、それぞれに感じるものはあると思う

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FC東京の松橋力蔵監督は、リーグ開幕を翌週に控えた中での一戦に向けて、「私が言うまでもなく、ドルトムントは世界的に世界有数の素晴らしいクラブの一つであり、普段なかなか対戦できるような相手ではありません。ピッチで戦う選手たちは、きっと肌で感じるものがあると思いますし、しっかり準備をして、自分たちの力を出していければなと思っています」と抱負を語ると、ドルトムントの印象や試合の意義について、こう続けた。
守備面ではハイプレスの強度が非常に高く、攻撃面でも相手のプレスを掻い潜るような戦術面での柔軟性を持ち併せていて、高度な戦術も備えた素晴らしいクラブだと思っていますが、自分たちの持っているものを全力でぶつけてどのようなゲームができるか。開幕前の最後のゲームになるので、しっかり良いパフォーマンスを発揮して、良いゲームにしたいと思います」

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続けてドルトムントのニコ・コヴァチ監督は、会見の冒頭で「(色々な場所が)すごく綺麗に片付けされていたりするような、本当に素晴らしい国です。選手たちにとっても、異なる国の文化に触れることは、人生にとって本当に大切ですし、価値があることだと思います」と日本の印象について触れると、「試合に関しても(敗れた)セレッソ大阪戦とは異なり、良い方向に進むと思っていますが、試合結果そのものよりもチームのパフォーマンスのクオリティの方が大切で、求めるレベルに到達できるようにとの思いで、明日の試合に臨みます。(FC東京もC大阪と同様に)良い選手が揃っていますが、『良いパフォーマンスを見せられたら』と思っています」と抱負を語った。
「バイヤー選手の成長に触れるのが楽しみ」

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続けてFC東京のキャプテンを務める室屋成選手と、同選手がドイツ・ハノーファー時代のチームメイトだったドルトムントのマクシミリアン・バイヤー選手が、マッチアップに向けた思いを明かした。

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「(室屋選手とは)2年間一緒にドイツでプレーしていて、非常に良い右サイドバックの選手でした。もし試合でマッチアップの機会があったら、しっかり抜けるように頑張ります。 まあ抜けると思いますけどね(笑)」

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バイヤー選手の“口撃”に対して室屋選手は、「僕が一緒にプレーした頃はまだ10代のプレーヤーでしたが、その時からすごく才能を持ち併せていたので、(キャリアアップを重ね)、彼がドルトムントの一員としてプレーしていることには全く驚いていませんし、嬉しく思っています。試合でマッチアップを通して、彼の成長を見るのが今から本当に楽しみですし、しっかり抑えたいと思います」と抱負を語ると、
「僕はドイツでプレーしていたので、ドルトムントがどのくらい素晴らしいクラブなのかを理解していますが、だからと言って、自分たちの戦い方をわざわざ変える必要はないと思う。リキさん(松橋力蔵)と一緒に作り上げてきたチームがどのくらい強豪に通用するのか。勝利に向けて、『自分たちの100%の力をぶつけられたら』と思っています」と、キャプテンとして試合に向けた意気込みを語った。
すごくいい経験になった

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試合前の豪雨がやや落ち着いた中で、キックオフを迎えた試合では、バイヤー選手(後半14分までプレー)、室屋選手ともに先発として起用され、両者のマッチアップも実現した。
先発として起用され、前半45分をプレーした室屋選手は、「本当に対戦相手はレベルが高く、すごくいい経験ができました」と試合を総括。
試合中に旧交を温める姿も見られたバイヤー選手とのマッチアップについて話題が及ぶと、
「(バイヤー選手が)本当にすごいプレーヤーになって、嬉しい気持ちと不思議な気持ちもありながらの試合でした。試合中は『大雨がヤバいな』くらいでしたけど、(試合を終えた後は)シャツを交換し、『お互い頑張ろう』と話しました」とコメントし、しばしの再会を楽しんだ様子だった。

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そして、試合全体について話題が及ぶと、「最初は相手のテンポに慣れるまでに時間がかかりましたけど、だんだん自分たちのペースで試合が進めるようになったところで、雨で中断してしまって、少しもったいなかったように感じました。序盤で難しさは感じつつも徐々に適応できていた点は、すごい良かったんじゃないかなと思う。もちろん優勝することが自分たちの目標ですけど、1年間シーズンは続くので、その中で自分たちが常に上位争いして戦う姿をサポーターの皆さんに見せたいと思います」と、1週間後の開幕に向けて、決意を新たにした。
取材:JUN.S
撮影:Tomo Sodeyama
