JFLのY.S.C.C.横浜は20日、元北朝鮮代表FW鄭大世(チョン・テセ)氏がトップチームコーチに就任することが決定したと発表した。
鄭大世氏は1984年3月2日生まれの42歳、愛知県名古屋市に生まれ、朝鮮大学校から2006年に川崎フロンターレでプロ入り。技術的に粗削りながらもそれを補って余りあるパワーとゴールへの意欲で頭角を現し、プロ2年目からはJ1で3年連続二桁ゴールを記録した。
北朝鮮代表としても、母国を44年ぶり2度目のワールドカップ出場へ導くと、2010年の本大会では国歌斉唱の際に号泣する姿が世界的に話題に。大会後、自身初の海外移籍でドイツへ渡りボーフムとケルンでプレーした、
その後、韓国の水原三星を経て、2015年夏に清水エスパルスで国内復帰。2022年にFC町田ゼルビアで引退した後は解説者などを務めていたが、今回、指導者としてY.S.C.C.横浜へ加わることになった。
以下は鄭大世氏のコメント。
「このたび、Y.S.C.C.のコーチに就任することになりました。
指導者の道に進みたいと思ったタイミングで、最初に出会ったクラブがY.S.C.C.だったことに「縁」を感じています。
指導者として夢に向かって進んでいく第一歩として、Y.S.C.C.が自分にとってベストな選択だと思いました。
選手たちが丁寧にサッカーに取り組み、フットボールIQも高いチームであること、そして40年の歴史を持つクラブであることにも魅力を感じています。その歴史を築き、支えてこられた多くの方々へのリスペクトを忘れず、そのクラブの一員として力になれることを嬉しく思います。
長年フォワードとしてプレーしてきた自分の経験を選手たちに伝え、監督をしっかりと支えながら、守備を徹底しつつ、得点を奪うための細かな部分やディテールにもこだわり、チームの勝利につなげていきたいです。
これまで自分自身も昇格を経験してきましたが、昇格するために特別な“特効薬”があるわけではないと思っています。
必要なのは、選手のクオリティや勢いだけではなく、当たり前のことを当たり前にできるチームであること。そして「J3昇格」という目標を全員が強く思い、それを口に出すことで、目標から逆算して「今の自分に何ができるのか」を考えることが大切だと思っています。
「思いの上にしか結果は乗ってこない」
将来の目標だけを見るのではなく、今日一日をどう過ごすのかを徹底的に考える。その積み重ねが昇格につながると考えています。
選手時代は、自分自身の結果を追い求める部分もありました。しかし、指導者を目指しコーチになった今は、自分が主役ではありません。
「チームの勝利が絶対的な主役」
そのことを常に意識し、チームが勝利するために自分に何ができるのかを最優先に考えながら、Y.S.C.C.に貢献していきたいと思います。
そして、日頃からクラブを支えてくださっているファン・サポーターの皆さま、スポンサー・パートナーの皆さまへの感謝を忘れず、皆さまとともにJ3昇格を目指して戦っていきます。
開幕戦、三ツ沢でともに戦い、チームの背中を支えてください。熱いご声援をよろしくお願いいたします」
Y.S.C.C.横浜は、今年新たに就任した三枝寛和監督が、8月4日付で双方合意のもと電撃辞任。砂川太希コーチが暫定監督を務める中で、鄭大世氏がどのような役割を果たしていくのか注目される。
Jリーグ同様シーズン移行したJFLは、8月29日(土)に開幕予定。Y.S.C.C.横浜は翌30日(日)の開幕戦でFCティアモ枚方をホームのニッパツ三ツ沢球技場に迎える。
筆者:奥崎覚(編集部)
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