近年低迷する中国サッカー。
中国代表は2002年以降ワールドカップの舞台から遠ざかっており、2024年のワールドカップ予選では日本に0-7という歴史的大敗を喫した。
その中国で中国代表のユニフォームを着た子供が大人たちから罵声を浴びせられる出来事があったという。
『163』などによれば、その出来事があったのは、18日に行われた上海申花対北京国安戦。
ホームの上海申花が0-3で敗れた試合後、中国代表のユニフォームを着ていた子供と父親が「恥ずかしくないのか?」「どういうつもりだ?」などと大声で罵声を浴びせられたという。
問題視されたのは、子供が着ていたユニフォームがウー・レイのものだったこと。
ウー・レイは中国代表として101試合に出場し、歴代2位となる通算36ゴールを決めている国民的スターだ。
だが、彼は上海申花の宿敵である上海海港の大エース。いくつかの遺恨もあり、一部の上海申花サポーターは彼を忌み嫌っている。
北京国安戦では日本代表のユニフォームを着たファンもいたというが、誰もそのことは気にしなかったという。だが、ウー・レイの中国代表ユニフォームを着た少年は、数人の上海申花ファンに取り囲まれ、暴言を浴びせられ、恐怖に震えていたとのこと。
この出来事がネット上で拡散された後、警察は迅速に対処。上海警察は、騒乱を惹き起こしたとして、36歳、41歳、51歳の男3名を法に基づき行政拘留処分にしたと明らかにした。
上海申花で13年間プレーした元中国代表ツァオ・ユンティンは、「子供に群がるような奴らはクズ」、「子供ひとりに群がるなんてクズでしかない」、「ウー・レイは欧州5大リーグ(エスパニョール)でプレーした選手。子供たちが彼を好きなのは当たり前」と問題のファンたちを非難。
また、有名スポーツアナウンサーも「まず中国人としてあるべき姿を考えろ、ファンである以前の問題。子供に群がるなんて、一体どういう振る舞いなんだ?」と怒りを込めて批判したとのこと。
一方、ウー・レイ本人は子供に連絡を取り、励ましの言葉やプレゼントを贈りたいと望んでおり、「サッカーを愛するすべての子供たちが、何の心配もなくサッカーがもたらす喜びを享受できることを願っている」と述べたという。
筆者:井上大輔(編集部)
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