かつてK-1などの総合格闘技で活躍した秋山成勲。
在日韓国人4世ながら、日本国籍を取得して日本に帰化したことでも知られる。
現在は韓国を拠点に活動している秋山は51歳になったが、引退試合となる5年ぶりの電撃復帰が決まった。
韓国の総合格闘技団体「BLACK COMBAT」が11月21日にソウルで開催するイベントで秋山が元UFCファイターと対戦すると発表したのだ。
そうしたなか、韓国の『Xports』は、日本での反応を交えてこう伝えていた。
「秋山の引退試合決定に日本のファンが激怒? 20年前の騒動まで蒸し返され、『裏切り者』扱い。
日本のファンからは、祝福よりも怒りや落胆の声が上がっており、一部は、20年前に日本の格闘技界を揺るがした『ヌルヌル事件』まで持ち出している。
在日韓国人4世として大阪で生まれた秋山は、韓国の柔道代表として活動した経歴があったが、2001年に日本へ帰化した。
その後、日本代表として国際大会に出場し、格闘技においては日本名を使用してきた。
しかし、日本のファンが今でも彼を裏切り者のように扱う理由は、国籍よりも2006年に起きた事件にある。日本の格闘技ファンの間で、『ヌルヌル事件』と呼ばれている出来事だ。
2006年、秋山は日本の格闘技界のレジェンドである桜庭和志と対戦した。試合中、桜庭は秋山の体が異常に滑ると何度も抗議。試合は秋山が桜庭を圧倒して勝利したものの、その後の調査で問題が発覚した。
秋山が試合前にスキンクリームを全身に塗っていた事実が明らかになったのだ。相手の体を掴んで倒したり、グラウンドで制圧したりする必要がある総合格闘技において、相手の体が滑りやすいというのは致命的。特にプロレスやグラップリングをベースとする桜庭にとっては、試合運びそのものを妨げかねない要素だった。
主催者側は最終的に『無効試合』に変更した。秋山は失格処分となり、ファイトマネーも全額没収された。その後には無期限出場停止という追加の懲戒処分まで下された。
当時、秋山はクリームを塗った事実は認めつつも、悪意ある反則の意図はなかったと主張。その上で『自分の行動がファンを裏切る結果となった』と謝罪した。
彼は2022年にもこの件について謝罪したが、今回の引退試合に関する記事には、『今度は体に何を塗るのか』『いっそローション相撲にしよう』『オイルファイト』など揶揄するようなコメントが相次いだ」
2006年の大晦日に行われたK-1での桜庭和志戦での騒動は大きな問題になった。
秋山の引退試合なども含めたソウルでのイベントは約2万人規模で開催される予定だそう。
筆者:井上大輔(編集部)
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