アジア競技大会の男子サッカーは、韓国の4連覇で幕を閉じた。
大岩剛監督が率いる日本はロサンゼルスオリンピック世代のU-21チームで参戦したが、惜しくも準優勝となった。
一方、兵役免除もかかっていた韓国は、U-23世代にオーバーエイジ3名を加えた編成で大会に臨んだ。
そうしたなか、韓国の『Sportschosun』は、韓国オリンピック代表チームには険しい道のりが予想されると危惧していた。
「アジア大会は終わり、次は2028年ロス五輪だが、韓国には険しい道のりが待ち受けている。
今年5月、韓国サッカー協会は、キム・ウンジュン監督に五輪代表チームの指揮を任せた。同監督は誰もが認める年代別代表のスペシャリストだが、焦りもある。
ライバルである日本やウズベキスタンなどは、早くからU-21代表チームを編成し、チーム作りに着手してきた。2024年パリ五輪の直後から、ロサンゼルス五輪を見据えてチームを編成しており、すでに2年近くトレーニングを積んでいる状況なのだ。
一方、韓国は6月になってようやく初のトレーニングを実施。 8月には大学生を中心に国内合宿を行い、9~10月のオーストラリア遠征では1勝1分。
キム監督はこれまでKリーグや大学の試合を視察して選手をチェックしてきたが、国際Aマッチや愛知・名古屋アジア大会などと日程が重なったため、一部の選手を直接招集して確認することはできなかった。
韓国代表が予選に向けてチームの連携を深めるための物理的な時間も限られている。公式な機会はわずか3回。今年11月、来年3月と6月のインターナショナルウィークだ。
U-23の戦いはさらに厳しいものになる。ロス五輪アジア最終予選もかねた2028年のU23アジアカップは、宿敵である日本のホームで行われるからだ。
アジア大会でも確認されたように、ホームチームのメリットは非常に大きい。環境や芝への適応はもちろん、ホームのファンによる圧倒的な声援や移動の負担の少なさなど多くの利点がある。
何よりも、ロス五輪の男子サッカーは、出場国数が大幅に削減される。開催国のアメリカを含め、12カ国しか参加できない。アジア枠も3.5枠から2枠へ減少。競争が激化するのは必至だ。
選手の招集問題も頭の痛い課題。海外でプレーする選手が増えるにつれ、年代別代表への招集は年々困難になっている。
韓国男子サッカーは1988年ソウル大会から、9大会連続で五輪の舞台に立ってきたが、2024年パリ大会の出場権を逃して悔しさを味わった。それだけにロス五輪への出場にかける思いはかつてないほど強いのだが…」
兵役免除を目指す韓国はアジア競技大会を優先するため、五輪世代の育成が遅れることがこれまでも問題視されてきた。
その課題が再び指摘されているようだ。
筆者:井上大輔(編集部)
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