先日閉幕した愛知・名古屋アジア競技大会で、日本は卓球男子団体で中国を下して、60年ぶりとなる歴史的優勝を成し遂げた。
卓球王国である中国にとって卓球は国技ともいえる存在であり、国家の威信や国民の誇りにかかわる特別なもの。
ただ、男子世界ランキングでは、松島輝空が1位、張本智和が3位に入っているのに対して、中国勢は5位が最高。
一方、女子の世界ランキングでは3位の張本美和を除き、上位5位のうち4人が中国勢となっている。
それでも、女子世界ランク1位のワン・マンユは、日本勢の台頭に危機感を抱いているようだ。
先日、ワン・マンユは中国スマッシュの女子シングルスで日本の佐藤瞳を破って優勝。
両者はこれまでも対戦経験があり、佐藤は格上のワンを撃破する番狂わせを起こしたこともある。
『Chinanews』によれば、ワンは苦手とするカットマンである佐藤との対戦が厳しいものになることを覚悟していたという。そのうえで、彼女はこんな話もしていた。
「中国と日本の対決は、今後も常態化したライバル関係として続いていくだろう。
現在の日本には優秀な若手選手が多くいる。我々が圧倒的に優位というわけではない。
今後は中国からも多くの若手選手が台頭し、世界の選手たちと競い合えるようになってほしい。私自身もベテランとして、若手選手の成長をサポートしていきたい」
27歳のワンは、中国も若手の成長が必要だと感じているようだ。
彼女は5歳から卓球を始めたそうで、母親が生活をサポートし、父親が生計を支えたという。父親は肉まんを売って家族を支え、ワンは両親の献身的な姿を目の当たりにして、どんなに苦しく辛い練習であっても耐え抜き、両親の期待に応えようとしてきたとのこと。その後、両親のために家を購入するという長年の夢を叶えたそう。
筆者:井上大輔(編集部)
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