大敗を喫したマンチェスター・ユナイテッドにおいて、主将ブルーノ・フェルナンデスとマイケル・キャリック監督の意見の食い違いが話題になっている。
21日にマンチェスター・ユナイテッドはUEFAチャンピオンズリーグの試合に挑み、イタリア・セリエAのコモと敵地で対戦。そして1-4で惨敗している。
『BBC』が伝えたところによれば、ブルーノは『TNT Sports』のインタビューでチームの戦い方についてこう語ったという。
「マンツーマンでプレスをかけず、背後にスペースを残しながらボールを奪おうとするのは、スタッフが決めたことだ。ただ、このようなチームにボールを持たせすぎると、自信を与えてしまうこともある。
(戦術が間違っていたと思う?)それを判断するのは監督とスタッフであって、僕ではない。ただ、ときにはプレッシャーの中でも、もっと勇敢にならなければいけない。リスクを冒して高い位置からプレスをかけ、相手を苦しませる必要がある」
監督の判断を尊重する姿勢を見せながらも、より積極的なプレスが必要だったとの考えを公の場で明かしていた。一方、この発言を試合後の記者会見で伝えられたキャリック監督は以下のように話していたという。
「どんなシステムであれ、どんな戦術であれ、選手が走らなければ勝てないものだ。前にも走らず、後ろにも走らないのであれば、試合には勝てない」
マンチェスター・ユナイテッドはこの敗戦で公式戦7試合未勝利。プレミアリーグでも13位に沈み、最下位サンダーランドとの差はわずか3ポイントと残留争いもちらつく状況にある。
昨季途中に就任したキャリック監督は、2025-26シーズン後半戦の17試合で12勝を挙げ、チームを2年ぶりのチャンピオンズリーグ出場へ導いていた。その実績が評価され、2年契約を結んでいる。
しかし今季は一転、開幕から苦戦が続く。公式戦11試合でわずか2勝にとどまり、今回のコモ戦後には自身の進退についても質問された。キャリック監督は将来についての回答を避けながらも、サポーターに謝罪していたという。
「サポーターに謝らなければならない。このクラブを誰よりも大切に思っているし、あのようなプレーは受け入れられない」
2023-24シーズンにはセリエBを戦っていたコモ。ポゼッションサッカーを軸に急速な進歩を遂げ、今季初めてのUEFAチャンピオンズリーグに挑んでいるクラブだ。
そのような新興チームに4失点を喫する屈辱的な敗戦となったことで、キャリック監督へのプレッシャーは一気に強まっている。さらに、絶対的主将であるブルーノとの戦術をめぐる意見の食い違いまで表面化し、クラブを取り巻く状況は悪化の一途を辿っているようだ。
筆者:石井彰(編集部)
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