創設年 | 1988年 |
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ホームタウン | 宮城県仙台市 |
ホームスタジアム | ユアテックスタジアム仙台 |
収容人数 | 19,694 |
監督 | 手倉森 誠 |
2009年度順位 | 1位(J2) |
URL | http://www.vegalta.co.jp/ |
J1昇格に当たっての補強は限定的であった。やや手薄な守備的MFの位置にサガン鳥栖から高橋義希を。攻撃的MFにフェルナンジーニョと太田吉彰を。ソアレスの退団で空いた最前線のポジションにはレイナルドを。そして守備の層の増強に、様々な役割をソツなくこなせる鎌田次郎を柏から獲得した。しかし、基本的な戦力に変化はなく、自ずと既存選手の力が求められる。
リャン・ヨンギが中盤で攻撃を組み立て、関口の仕掛け、菅井とパク・チュソンの攻め上がりでチャンスを生み出す攻撃、渡辺とエリゼウの守備がJ1で通用するか、そして、レイナルドがチームにフィットし、得点力を示せるかどうかが今シーズンの見どころである。
昨年から引き続き中盤ボックス型の4-4-2が基本となる。ただし、新加入のレイナルドがJリーグでの経験が無く能力が未知数であること、昨年よりも守備の比率が増えることが予想されており、キャンプでは4-3-3の使用機会も多い。去年と比べ、リャン・ヨンギ、関口、永井しかいなかった2列目の陣容は、フェルナンジーニョと太田の加入によって様々な選択支が生まれた。また、昨年は主にサイドバックを務めていた田村は2列目での起用も示唆されている。対戦相手の「リャン封じ」が予想される今季。手倉森監督は試合中にフォーメーションをフレキシブルに変化させる戦略の用意も明かしており、より選手の応用力が必要になりそうだ。
開幕前に手倉森監督が表明した目標は「1桁順位」。守備陣が昨年見せたような好調を維持し、重要な選手に怪我人を出さず安定した布陣が組めた上で、昨年終盤にブレイクした中原や新加入のレイナルドが期待通りの得点力を見せられればという条件が付くが、決して不可能な目標とは言えない順位だ。昨季の天皇杯では、川崎、FC東京を破ってベスト4に進出するという予想以上の実績を残したように、潜在能力はたしかなものを備えている。
しかし、戦力的には、一つ歯車が狂えば下位に沈んでしまう可能性も大いにある。「『残留』の2文字はない」と手倉森監督は語るものの、少なからずJ1残留が最低限の目標になるだろうか。