「もし、監督のジョン・トシャックから頼まれたら、代表への復帰を検討するよ。」
2007年に代表引退を決断したライアン・ギグス。代表を指揮するジョン・トシャックの動向次第では引退撤回の可能性はありそうだ。
「もし、そういう話が出た場合は、トシャックだけではなくサー・アレックスとも話をする必要はあるだろう。もちろん、現段階では引退撤回をするつもりはない。ただ、仮に招集を受けた場合はよく考える必要があると思う。」
この度、Western Mailのインタビューに応じ、心境が変化しつつあることを公にしたが、その最大の所以は“未来のウェールズ代表キャプテン”と称賛されたアーロン・ラムゼイに不幸が降りかかったからだろう。
それは2010年2月27日に行われたストーク戦での出来事。ライアン・ショウクロスのタックルを受けたラムゼイの腓骨と脛骨は無惨にも折れ曲がったのだ。
手術を要する大怪我を負ったラムゼイの復帰は年明け以降になるとも言われており、つまり、ウェールズ代表はEURO2012予選の序盤戦を彼抜きで戦わざるを得ないのだ。
熱きパトリオティズムを胸に秘めるギッグスが、この緊急時代を見て見ぬふりが出来るわけもなく、「代表復帰」というフレーズが彼の頭に浮かんでいるのではないか?というのが大方の見方である。
彼の帰還については、各方面からの後押しも強まっている。
元ウェールズ代表ディフェンダー、アシュリー・ウィリアムズは「チームが必要としている選手」と語り、リヴァプールのレジェンドとしても知られるイアン・ラッシュも「これ以上、騒ぐことはやめて、我々はトシャックが彼を呼び戻すことをただ祈ろうじゃないか」とサポート側に回っている。
果たして事態の結末は如何に・・・。
ただ、一つ言えることは、ウェールズを救える者は彼しかいないということだろう。