シェフィールド・ユナイテッドとの試合に2-1で勝利し、昇格を確定させたニューカッスル・ユナイテッド。次なる目標は優勝だ。
「私はこの瞬間を待っていた。だが、まだ次のシーズンのことは考えていない。まだ残り試合が5つもあり、今の目標は優勝でシーズンを終えることであるからだ。我々は今シーズンの多くをトップで走ってきたことは事実であるが、もし、優勝ができなかったとしたら、本当にがっかりなこととなる」
元トッテナムのアシスタント・マネージャーであり、次世代の名将候補であるクリス・ヒュートン。チームを昇格へ導けたことに喜びを表したが、すぐに目標を優勝へと変更した。
「我々は非常に若いチームであり、彼らも次の照準に向かっている。優勝というね」
しかし、昇格したとはいえ、“マグパイズ”のサポーター達の中で満足しているものはいないだろう。プレミアリーグで戦い続けてきたチームが降格したことに対する悲しみはなかなか拭い去ることはできない。また、その悲しみはオーナーである、マイク・アシュリーに対する批判へと変わり、今季もサポーター達から攻撃の的となっていた。だが、指揮官ヒュートンは、彼とチームが良好な関係であることを説明するかのように、昇格が決まった日のロッカールームでのエピソードを語った。
「彼はドレッシングルームに下りてきたが、選手達と一緒にドンチャン騒ぎをしていたよ(笑)彼と会話をする時間もあったが、とても簡潔な言葉で『おめでとう』と言ってくれた。ドレッシングルームでの騒ぎは、なかなか外から見られるものじゃないが、あの中に入ってしまうと盛り上がることしかできないとわかると思うよ(笑)」
たとえ、優勝したところで、2部リーグでの話だ。目標を実現したとしても、サポーター達のチームやオーナーに対する不満がなくなることはないだろう。だが、それは、来季プレミアリーグに舞い戻る“トゥーン・アーミー”に課せられた最初課題と言えるかもしれない。