現在、日本人サッカー選手でもっとも注目の存在といっても過言ではない本田圭佑。今年から某飲料メーカーのCMに出ているが、「本田」という名前も手伝ってか、最近はタイトルのようなことも囁かれている。チャンピオンズリーグのセビージャ戦で決勝点を挙げた活躍を、ロシアの大衆紙が『CSKAがホンダに乗って発進』と表現するなど、実際のところ相性は良いように思える。
ところで、日本サッカー界には同様の名前を持つ“逸材"が他にもおり、まずはそちらから挙げてみたい。
いわずと知れた北京五輪代表FW。2004年に名古屋入団。もし、名字の読みがToyotaであったなら、名古屋でももう少し出場機会を得られたのかもしれない。今年加入した鳥栖ではここ2試合で連続ゴールと、早くも力を見せている。
宮城産の大型ストライカー。2008年に磐田へ加入するも期待されたほどの活躍は見せられず、今年鳥栖へ移籍した。バンダイといえば、今は無き横浜フリューゲルスのスポンサーとして有名。現在は「ガンプラ」ブランドで川崎をサポートしており、萬代にとっても川崎行きがスターダムへの近道か。
日本中の鈴木選手にチャンスがあるはずだが、鈴木隆行などが日本代表で活躍していたにも関わらず、実際にスズキのCMに出演したのは稲本(2006~2007年)であった。
やや強引でネタ不足の感は否めないが、とりあえず鈴木の例を見てもわかるように、同じ名前であることが直接CM出演に繋がるという可能性は低い。というのも、大きな企業になればなるほど社名は既に有名だからだ。
名前をもじった形で使われるのは、やや古くなるが「i-mode」の加藤あいや「えびフィレオ」の蛯原友里といった具合に、新たなサービスや商品を売り出すときに有効なのである。よって、結局は選手としてピッチで結果を出し、自身の価値を高めることが重要という当たり前の結論に落ち着く。
はたして本田がホンダのCMに出演する日は来るのだろうか。