バレンシアからのダビ・ビジャ加入が決定的となり、一先ず落ち着いた感のあるバルセロナだが、次の大仕事はセスクをいかにして引き入れるかだ。
ビジャのケースは、クラブ間に大きな相違もなく話し合いは比較的スムーズに行われたが、セスクの場合は大きく状況が異なる。それはアーセナルサイドが徹底抗戦の構えを見せているからだ。
この状況には、バルサでSD(スポーティングディレクター)を務める、チキ・ベギリスタインも苦戦中のようで、皮肉を交えながら現況を語った。
「いつの日かセスクがバルサにやってくることを期待しているが、アーセナル次第だ。ただ、彼はセスクがチームにとって最も重要な選手であると考えている。我々はそのことを尊重せねばならない。時には選手の願いが叶わないこともあるものさ。なぜなら、彼らは雇用されている身だからね。まぁ、バルサであれば、選手が「ここのクラブに行きたい」と直訴したら、そのように事は運ぶんだけどね・・・」
「(移籍の決着が)いつになるかはわからない。私は、セスクはバルサのフットボールが似合う選手であり、ここにくれば、彼もきっと楽しめるはずだと考えているが、少しでも早くこの話の決着がつくことを願っているよ。ただ、繰り返しになるが、アーセナルのことを尊重しなければならない。あくまでもセスクは彼らの選手であるということもね」
アーセナル側は「未だにバルセロナから公式的な話は受けていないし、売るつもりはない」と言明しているが、この結末はどうなるだろうか。