今晩はいよいよ、2009-2010シーズンのチャンピオンズリーグ決勝戦。決戦の地は、マドリードのサンティアゴ・ベルナベウである。過去にサンティアゴ・ベルナベウを舞台に“ビッグイヤー”が争われたのは、1957年、1969年、1980年の3回。予習も兼ねて過去のゲームを簡単に振り返っておこう。


1956-1957 レアル・マドリー VS フィオレンティーナ

第2回大会。“レアル・マドリー5連覇”の2年目は、嬉しい地元での優勝となった。フィオレンティーナのゴールを破ったのはディ・ステファノとヘント。ディ・ステファノはその後、「決勝で5年連続得点」という快挙を成し遂げている。なお、決勝が行なわれた1957年5月、レアル・マドリーとスポルチ・レシフェの親善試合において、サンティアゴ・ベルナベウでは初めてとなる照明灯を使ったナイトゲームが行なわれたそうだ。


1968-1969 ミラン VS アヤックス

ミランが6年ぶりにタイトルを奪還。イタリア代表プラーティは、1960年のプスカシュ、ディ・ステファノ(いずれもレアル・マドリー)に次ぐ3人目、そして現在のところ最後の「決勝でのハットトリック」達成者となっている。両チームの10番は、リヴェラ、クライフというビッグネーム。ミランの6番は、後の名将トラパットーニ。またGKは、現トッテナムのカルロ・クディチーニの父親、ファビオ・クディチーニである。


1979-1980 ノッティンガム・フォレスト VS ハンブルガーSV

21分の先制弾を、守護神ピーター・シルトンを中心とした守備で守り抜き、同胞ケヴィン・キーガンを擁するドイツ王者を撃破したノッティンガム・フォレストが、前年に続く連覇を達成した。値千金の決勝点を挙げたスコットランド代表ジョン・ロバートソンについて監督のブライアン・クラフは、「まったく魅力のない若者だったが、ボールと芝生を与えてやればたちまちアーティストに変身した」と語っている。


さて、本来であれば「Googleマップで<サンティアゴ・ベルナベウ>と検索すると、バルセロナ沖の海上が表示される」というとっておきのネタで締めたかったのだが、マドリディスタからクレームがあったのか既に直っており、残念ながら“オチなし”という形となってしまった。

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