後編vol.2に引き続き、vol.3では、チャンピオンシップベストイレブンのMF/FW部門からピックアップして紹介。このカテゴリーには、来季のプレミアリーグに登場するであろう選手も存在しており、プレミアリーグファンであるならばチェック必須だ。
今シーズン、彼の大爆発は今季のチャンピオンシップにおける最大サプライズだった。今までのプロキャリア7年で13ゴールしか決めていない選手が、いきなり22得点をあげて得点王を獲得したのだ。
アストン・ヴィラのユースで育ち、2002年にはFAユースカップで優勝。左足のパワフルなショットと機動力に加え、守備のセンスも兼ね備える、と評価され2003-2004シーズンはレギュラーを確保した。しかしその後はポジションを失い、2007年に放出されてしまう。
だが、苦難を乗り越えた今季は左サイドハーフに固定され、得点を量産。そのうち8つはPK、3つはFKと、自慢の左足でチャンピオンシップを荒らしまわった。
5月22日、ブラックプールは実に40年ぶりにトップリーグ昇格を勝ち取った。その試合でブラックプールの1点目を完ぺきなFKで決めたのが、24歳のスコットランド代表、チャーリー・アダムだ。
2003年にレンジャーズでプロデビュー。2006-2007シーズンにはリーグ32試合11ゴールとブレイクするが、その後出場機会を失い、昨シーズンレンタルでブラックプールにやってきた。
レンジャーズで「失格」の烙印を押された選手が、来シーズンプレミアの舞台でどこまでやれるか楽しみだ。
“シアラー2世”か、“ネクスト・ダンカン・ファーガソン”か。今シーズンのアンディ・キャロルは、ピッチの中でも外でも話題になった。
ニューカッスルのお膝元ゲーツヘッドの出身で、2006年11月にクラブ最年少記録の17歳262日でデビュー。体格を活かしたパワフルなプレーで期待されてきたが、今シーズンついにブレイクを果たした。
一方、ナイトクラブで暴れて逮捕されたり、元ガールフレンドをめぐってチームメイトのスティーヴン・テイラーの顎を折ったりとやんちゃ振りも披露している。余計なことで自分のキャリアをふいにしないよう願う。
誰が呼んだか、別名は“CCC番長”。瞬発力とドリブルに優れたスピード系ストライカーで、ニューカッスル時代は“アンディ・コール2世“と呼ばれた男も、ここ数年は「CCC(2部)で爆発するものの、プレミアではそこそこ・・・」というサイクルが定着してしまった。
それでも43試合17得点という結果は見事と言うべきだろう。ウィッティンガム、ジョー・レドリー(ウェールズ代表)らとともに得点を量産し、カーディフをプレイ・オフ決勝に導いた。
地元生まれで生粋のニューカッスル・サポーターだが、2007-2009はサンダーランドに在籍。今年2月には、そのことでファンに殴られるという不運を経験した。