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グループA 順位表 | |||||||
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チーム名 | 勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
クウェート | 7 | 2 | 1 | 0 | 4 | 0 | +4 |
サウジアラビア | 5 | 1 | 2 | 0 | 5 | 1 | +4 |
カタール | 4 | 1 | 1 | 1 | 3 | 3 | 0 |
イエメン | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 9 | -8 |
試合結果 | ||||
---|---|---|---|---|
11/22 | イエメン | 0-4 | サウジアラビア | |
11/22 | クウェート | 1-0 | カタール | |
11/25 | サウジアラビア | 0-0 | クウェート | |
11/25 | カタール | 2-1 | イエメン | |
11/28 | イエメン | 0-3 | クウェート | |
11/28 | カタール | 1-1 | サウジアラビア |
11月22日に開幕を迎えた、ペルシャ湾岸諸国の8チームが参加して行われるガルフ・カップは7日目が終わり、グループAの全試合が終了。決勝トーナメント進出の2チームが決まった。
ホスト国のイエメンが入りながら、政治力の不足からかサウジアラビアとカタールという強豪2チームとの同居となったグループA。しかしその中で、結果、内容共に一歩抜け出ていたのがアウトサイダーのクウェートだった。
クウェートはつい数年前まで「足元が上手い選手が多く真面目なサッカーをするが、決定力や突破力など個人での強みを持った選手が少ない」という印象が否めないチームだった。先日のAFC最優秀選手賞候補に選ばれたFWバダル・アル・ムトワという突出したタレントに、チャンスメイクと得点の両方を依存しているような状態であった。
しかし今回のクウェートは全く違うチームである。その原動力となっているのが右サイドハーフを務めるファハド・アル・アネジ。爆発的なスピードと突破力を持っている天性のウインガーだ。
彼の単騎突進力を生かした結果最優先のカウンター・サッカーへと変貌したクウェートは、初戦でロングボール&カウンターの応酬という得意な展開に持ち込みカタールを撃破すると、2戦目では優勝候補サウジアラビアに対し前半を完全に支配。後半は腰が引けたため反撃を受け、終盤にPKを奪われる場面もあったが、GKナワフ・アル・ハルディがアル・シャルフーブのシュートを完璧に読んでストップし、引き分けに持ち込んだ。第3節のイエメン戦も、2連敗という状況で勝たなければならないという意識から攻めて来る相手を得意のカウンターで翻弄。特にアル・アネジの突破は冴え渡り、3-0と快勝を収めた。
そしてもうひとつの決勝トーナメントへの椅子は、激戦の末にサウジアラビアが手にした。開幕戦でイエメンに大量4得点で快勝したものの、第2節のクウェートに引き分け、カタールとの直接対決で引き分け以上が必要だった。0-0のまま終盤まで持ち込みながら、84分というタイミングでセットプレーからアル・ガニムにヘディングを決められて失点してしまう。絶望的な状況の中、89分という土壇場でオサマ・モワラッドのスルーパスを、カタール主将ウィサム・リジクが自らのゴールに蹴り込むという奇跡的な出来事が起こり同点に追いつき、決勝トーナメント進出を決めた。
敗退したカタール、イエメンは互いに初戦の負けが響いた。
カタールはスピーディなパスワーク、素早い攻守の切り替えを全面に出したサッカーを志向していたが、クウェートの献身的な守りとロングボール攻勢で大味な展開に自ら飛び込んでしまい敗北し、サウジアラビアにも勝ちきれなかった。
地元での開催とあって息巻いていたイエメンだが、さすがに力の差を感じた大会となってしまった。主将でエースのアル・ノノをワントップに配置した縦に速いサッカーは、攻めてきたカタールに対しては効果を発揮した。しかしその試合でも結局ディフェンダーがロングボールをスルーしてしまうミスからリードを許して自爆。勝たなければならない第3節では、慣れないポゼッションをしなければならなくなり、全くチャンスを作れないままあえなく敗北。3試合で9失点と燦々たる結果に終わった。
ガルフカップ決勝トーナメント一回戦は12月2日、日本時間10時と深夜2時にそれぞれ1試合ずつが行われる。
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