2010年11月29日(月) - スタッド・ドゥ・ラ・ヴァレー・デュ・シェル(トゥール)
Tours
0
0-0
0-1
0
Le Mans
得点者
54' アデノン


リーグ・ドゥの首位に立つトゥールと、前節エヴィアンに敗れたものの3位に付けているル・マンの大一番。試合は強力なFW同士を活かしあうタフな展開となったが、セットプレーで上げた先制点を守りきったル・マンが勝利を上げた。この結果でトゥールとル・マンは勝点29で共に首位に並ぶ結果になった。

トゥールの強みは強力な身体能力を持つ2トップ。パワーに優れるギエ・ギエとブエンゴにシンプルにボールを入れ、ボール奪取力に優れるキャルディとオニャングを上げてプレッシャーを掛け、ラッシュに持ち込むことが得意だ。

対するル・マンも、今季は長身FWを生かして早めに前線に当て、サイドに展開してカウンターを仕掛ける戦術を志向している。序盤に活躍したベヘは欠場しているが、大柄ながら柔らかいドリブルキープを持つフセイニ・シセがその代わりに君臨している。

彼らの戦いは、その通りに前にボールを入れ合う内容となった。そして精力的に仕掛けるトゥール、それを守りつつシセのポストを生かして反撃するル・マンと、前半は互角の展開。

それが大きく変わったのは後半に入ってから。ル・マンは前半にやや引き過ぎたことを反省したのか、かなり最終ラインの位置を上げてコンパクトにし、前からボールを奪いに行った。トゥールの前線の2人は足元や空中のボールには強いが、裏に飛び出すプレーは得意ではない。そして組み立てで必ずボランチの2人を経由する。それを上手く読んで潰すことで試合の流れを手にしたのだった。そして、54分にコルシアの左CKからアデノンがヘディングを決め、先制を果たした。

また、56分にDFと競り合ったヘルスタがその勢いのままゴールポストに頭部を強打し昏倒、退場を余儀なくされた。もちろん不運な出来事ではあったが、これでルヴィオンがアンカーに入り4-5-1になったことで、結果的にル・マンの守備がさらに安定した。トマとナリーがより前方にプレッシャーをかけられるようになり、キャルディとオニャングを潰せたからだ。終盤はむしろ全く危なげなく1点のリードを守り切ることができた。

なお3分もの間ピッチに横たわり即座に救急車で運ばれたヘルスタは、幸いにも命に別状はなかった模様だ。

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