ロイ・ホジソンに代わってケニー・ダルグリッシュ監督の座に就いたリヴァプールは、新監督の就任後のリーグ戦7試合を4勝2分1敗と勝ち越し。徐々にチームには“勝ちムード”が漂いつつあるが、ブラジル代表MFルーカスは、『Liverpoolfc.TV』の中で「浮上の要因はダルグリッシュのアドバイス」と分析した。

「僕たちは皆、ケニー・ダルグリッシュが名選手だったことは知っているし、その豊富なフットボールの知識が生み出すアドバイスからも、彼がいかに素晴らしい選手であったかを感じ取れる。」
「ケニーがくれるアドバイスは小さいものかもしれないけど、フットボールのことをよく知っているから内容が濃いんだ。僕らがやらなければいけないことを的確に説明するだけではなく、以前に目指していたスタイルはどういうものだったかを僕らに聞くこともある」
「僕は、監督の助言を理解し、それをピッチ上で表すことが、監督との信頼関係を築く上で最も重要なことだと思っているけど、ケニーの話はどれも考えさせられるものばかりだよ」

チームが上を目指す上で必要不可欠なものとして、「選手間の信頼関係」、「選手とコーチングスタッフの信頼関係」は必ず挙げられるものだ。ルーカスはこのインタビューの中で、アシスタント・コーチのスティーヴ・クラークの働きについても触れていたが、現在このチームは人間同士の結びつきが強くなっていっているのであろう。ロイ・ホジソン時代とケニー・ダルグリッシュ時代の最も大きな違いは、システムでも戦術でもなく、この信頼関係にあるのかもしれない。

(筆:Qoly編集部 T)

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