スペイン・サッカー界では「レアル・マドリーは若手にとって地獄のような所だ」と言われることもあるようだが、決して大げさな表現ではないだろう。昨今、マドリーの下部組織で育ち、(Bチームである)マドリー・カスティージャを経由してトップチームへ昇格したプレーヤーは何人も存在するが、そのままマドリーの一員に定着した者は皆無。今季もアルバロ・モラタ、パブロ・サラビアら確かな才能がデビューを飾っているが、マドリディスタに“お披露目"しただけに止まっている。サラビアの代理人は「いくつからのクラブがサラビアに対して興味を持っているようだが、そのことはマドリーも知っている。だが、彼はマドリーでの成功を夢見ているからね。シーズンが終わったらクラブの幹部と話し合いを進めるよ」と語るが、他クラブへ出場機会を求める可能性も決して低くはないようだ。
ちなみに、“サラビア獲り"に最も近づいていると言われているクラブはアーセナルで、既にスペイン担当のスカウトからはヴェンゲルに「獲得すべし」という声が届いているようだ。
(筆:Qoly編集部 T)