とあるインターネットサイトであった「サッカー界の聖パトリックを探せ!!」という面白企画をモチーフにした今企画。vol.1は下記の関連記事から。

■パット・ライス(Pat Rice)

本名はPatrick James Rice。1960年代から70年代にかけてアーセナルで活躍した同クラブのレジェンド。主将としてチームを牽引し、5度のFAカップ決勝戦出場というクラブ記録(デイヴィッド・シーマン、レイ・パーラーと同数)の保持者でもあります。ただ、ライスと言えば、今や「アルセーヌ・ヴェンゲルの腹心」というイメージが最も強いでしょう。ちなみに、1996年から同職についており、今季で15年目に突入。

「かわいいお爺ちゃんキャラ」でガナーズ・サポーターからも愛されている。

■パトリス・ロコ(Patrice Loko)

PatriceはPatrickの派生形ということでノミネート。周囲が羨むような才能を持っていたにも関わらず、様々な要因によって実力相応の評価が与えられなかった不運のストライカーと言えるでしょう。抜群の身体能力に、爆発的な得点感覚を備え、リーグ1において得点王の獲得しましたが、「継続性」が圧倒的に欠けていたために、「スター候補生」のまま現役生活を終えました。フランス代表にも呼ばれていましたが、システム上の問題(当時のフランス代表は1トップを敷いており、なおかつポストワークや献身性を備えた選手を重用していた)もあり、26試合で7得点という物足りない結果に・・・。

ピッチ外では好青年として人気も集めた。

(権利元の都合により埋め込みコードの掲載を取りやめました)

■パディー・ケニー(Paddy Kenny)

本名はPatrick Joseph Kenny。アイルランド代表歴もあり、2002年から2010年まで所属したシェフィールド・ユナイテッドはチームのアイドルとして名声を博しましたが、より注目を集めたのはドーピング問題でした。2009年、禁止薬物であるエフェドリン(Ephedrine)を使用したことにより、受けた処罰は9ヶ月間のサッカー関係の活動禁止。このエフェドリンは、喘息用の治療のために使われる医薬品だったのですが、不幸なことに興奮する作用が含まれていたために予想外の“長期離脱”を食らってしまいました。

“カンフーキック・クリア”も話題に。

■パトリック・ヴィエラ(Patrick Vieira)

パトリックと言えば、この人を忘れることはできません。アーセナル、フランス代表、プレミアリーグ史上に残る伝説的名選手パトリック・ヴィエラ。カンヌでデビューした後に加入したミランでは全くでしたが、1996年に移籍したアーセナルでヴェンゲルの薫陶を受けて勇躍。圧倒的な存在感を攻守両面で放ち、「世界最高の守備的ミッドフィルダー」の名を欲しいままにしました。その後、所属するインテル、マンチェスター・シティでは全盛期のパフォーマンスとは程遠い出来で、一部では引退を勧める声も。

彼とロイ・キーンとのつばぜり合いはプレミアリーグの魅力の一つでした。

(筆:Qoly編集部 T)

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