18回目の優勝を果たしたミラン。ひさびさの歓喜に酔いしれた夜であったが、来季の契約が決まっていない選手達の動向に注目が集まっている。真っ先に残留希望を表明したのはインザーギとイブラヒモヴィッチの2名だ。
膝の怪我で昨年10月からシーズンの半分以上を棒に振ったインザーギは語った。
インザーギは10年前にユヴェントスからミランに移籍して以降194試合に出場しているが、6月30日で契約の切れるベテラン選手の1人である。契約延長交渉はスクデット獲得が決まるまで延期されていたが、ローマ戦の引き分けでスクデット獲得が決まった事で契約延長交渉が行われる模様だ。
優勝請負人としての責務を果たしたイブラヒモヴィッチもファンに対してミランへの残留を表明している。
残留を希望する選手達とは異なり、移籍への扉をオープンにしている者もいる。6月30日で契約がきれるピルロである。アシスタント・マネージャーのタソッティも「アッレグリはディフェンスラインの前に守備的な選手を置きたがっている」と発言しており、ピルロの残留の可能性が低くなっている事を示唆。そして、ピルロが怪我で離脱する前に起用されていたインサイドハーフでのポジションについても発言している。
アッレグリ監督はピルロが負傷離脱する前にアンカーのポジションでアンブロジーニを起用し、左インサイドハーフでピルロを起用していた。ピルロが負傷し、アンブロジーニが負傷して以降は、ファン・ボメルがアンカーのポジションに入り、左インサイドハーフにはセードルフが定着した。ピルロが契約を延長するならば、10年慣れ親しんだミランの「レジスタ」ではなく、左インサイドハーフでの出場が求められる事は間違いないだろう。そして、ピルロが移籍を決断した時、アッレグリはオプションとしてセードルフの残留を決めるのではないかと言われている。なお、シーズン中にロシア、アンジ・マハチカラへの移籍が騒がれたガットゥーゾは、キャリア末期における金銭的に魅力的なオファーは、残留するか否か気持ちを揺さぶっているを認めている。
(筆:Qoly編集部 N)