セリエAで首位を走り念願のスクデットへと近づいているミランだが、今度の夏でアレッサンドロ・ネスタを失う可能性が浮上した。ネスタは先日来季以降もミランでプレーしたい意思を明らかにしており、新しい契約交渉をクラブと開始している。

しかし、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙によると、ネスタはミランが初回に提示したオファーで心を動かされなかったようだ。彼は友人達に「年俸250万ユーロ?メクセスには450万ユーロを提示しているのに・・・」と語ったと言われている。ローマのメクセスはボスマンルールによって、来季よりミランに加わる事が濃厚と伝えられており、彼との年俸差が数多くの栄光を手にしてきたベテランDFの心証を悪くしているという内容だ。ミランが契約の切れるベテラン選手と減俸して契約延長してきたのはこれまでの歴史が示しているが、彼らの常套手段が2000年代のミランを支えてきた名手を手放す事に繋がりかねない事態となっている。

クラブ側にとって、ネスタとの交渉は非常に慎重にならなければいけないだろう。夏に契約の切れるベテランはネスタだけではない。ピルロ、セードルフ、アンブロジーニらも契約が切れるが、未だ延長に至っていない。ベテランを多く抱える事がミランのウィークポイントだが、ベテランが大事な時に力を発揮するのもまたミランのストロングポイントであるからだ。他の契約に影響しかないネスタ問題。「ネスタが友人に語った」という点で情報源に怪しさを感じるが、ミランがベテランとの契約を巧く運びたいという気持ちが表に出た形と言って過言では無いだろう。

(筆:Qoly編集部 N)


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