フランスサッカー連盟(FFF)は4日、公共放送機関であるフランス・テレビジオンとスポーツ専門放送局ユーロスポーツが国内の女子トップリーグ「ディヴィジオン1」の放映権を取得したと発表した。期間は2011年9月から2012年9月まで。契約金は11万ユーロ(約1200万円)とのことだ。
なでしこジャパンが優勝した先日の女子W杯で、同じく大躍進を遂げたのがフランス。W杯と五輪を通じて初のベスト4入り(4位)を果たした。準決勝のアメリカ戦ではピーク時に約330万人という、これまでの2倍近い驚異的な視聴者数を記録。大会前まで女子サッカーに興味を持つ人は日本と同様あまり多くなかったが、グループステージでの快進撃や、準々決勝で日本が敗れたイングランドをPK戦の末に下すなど、試合を経るごとに注目度がアップ。彼女たちのひたむきにプレーする姿が、昨年の南アフリカW杯でフランス国民に大きな失望をもたらした男子代表とは対照的なものだったこともあり、多くの人々の共感を呼んだ。それが形となって表れたのが今回の契約だと言えるだろう。
放送局側にとっても、昨季リヨンが女子CL決勝で永里の所属するトゥルビネ・ポツダムを破り初優勝したほか、女子代表は来年のロンドン五輪出場も既に決めていることから、「来年9月までは間違いないコンテンツ」という判断があったことは容易に想像できる。W杯以降、テレビ各局からオファーが殺到し、今秋から週1回の試合中継が始まるといった話もある「なでしこリーグ」の放送が今後どういった形でまとまるのかも気になるところだ。
“女ズラタン”シェリン、“女ジダン”ネシブなどを擁する、欧州最強のリヨン。
一際高いのはフランス代表CBのルナールで、身長185cmのボンバーヘッド。
(筆:Qoly編集部 O)
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