ゴールキーパーというポジションは、試合の流れを読み、予測することが重要だが、さすがにこればかりはどうすることもできないだろう。

それは、アメリカのMLS、カンザスシティ対ポートランド・ティンバースでの出来事。カンザスシティが先制点を奪った直後、デンマーク人GKジミー・ニールセンは給水のためにゴール横にあるドリンクを手に取った瞬間、彼の左目に“まさかのもの”が直撃した。

そう。ご存知「バブル人形」の頭の部分である。

投げ入れたのは、対戦チーム、ティンバースのサポーターである可能性が高そうだが、カンザスシティに所属するメキシコ代表FWオマール・ブラボの“バブルヘッド”は予想以上の爪痕を残した。

「人形が飛んできていることは全くわからなかったよ。最初、ゴールポストのほうに歩いていたつもりだったんだけど、途中で思っているところと違うところに向かっていることに気が付いたんだ」

「その後、かなりの頭痛が襲ってきて、まさに『Oh My God』って感覚だったよ。横にならざるを得なかった。出血していることもわかったから、後はチームドクターの到着を待ったんだ」

ピッチに人形を投げ込んだ加害者は軽はずみの気持ちで行ったのだろうが、思いがけない大惨事になることを今回の一件で知っただろう。時折、Jリーグの試合などでもピッチ上に物を投げ込む観戦者が見受けられるが、どんな状況であっても、「決してやってはいけないこと」の一つであると再認識する必要があるかもしれない。

ちなみに、その後、スタジアムカメラの映像から犯人が特定され、二人が逮捕されている。

(筆:Qoly編集部 T)

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