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2011年8月27日(土) - シダード・デ・バルセロス(バルセロス)
Gil Vicente
2
0-0
2-0
0
Academica
アンドレ・クーニャ
クラウジオ(PK)
69'
88'
得点者






かつてボアヴィスタやポルトで活躍したDFで、現在チェルシーを率いているアンドレ・ヴィラス=ボアス監督のもとでアシスタントコーチも務めたペドロ・エマヌエウ。経験のない彼を監督に招聘したアカデミカは、開幕から2連勝と絶好調であった。

しかしその強敵を相手に、昇格組ジウ・ヴィセンテが健闘を見せた。序盤は押されたものの徐々にペースを掴み、終盤に2得点。値千金の勝利を上げた。開幕からベンフィカ、ポルト、アカデミカ、ブラガを相手に地獄の4連戦。その第3節までを1勝1分1敗で乗り切ったのは合格点以上の結果といえよう。

キックオフから12、3分の間は耐える展開。アカデミカの得意とするサイド攻撃を受け、何度もクロスを放り込まれて苦戦。自陣に釘付けになり、慌ててロングボールを蹴り出すだけになっていた。

だが時間が進み、流れをつかむ。アカデミカの3トップが前線に残ることを踏まえて、サイドバックの周辺に長いボールを蹴って収め、素早く繋いでカウンター。自分たちが押し上がるとともに、アカデミカのサイドバックのオーバーラップを封じて攻撃力を削ぐ。前半の中頃を過ぎた頃には、むしろジウ・ヴィセンテの方が試合を支配していた。

後半になるとアカデミカのウイングがやや戻るようになり、ソウがサイドにカバーに来る場面も増加。再開直後に訪れた幾つかのピンチはし凌いだものの、相手の修正によって膠着状態に陥った。

だが69分、セットプレーから状況を打開。右サイドから途中出場のリシャルジがゴールに直接入るような鋭いフリーキック。ニアに飛び込んだアンドレ・クーニャが触ってコースを変え、ネットを揺らした。

終盤は守らざるを得ない状況となったが、試合終了間際に更に得点を追加。カウンターから得たコーナーキック。ショートで動かした後にリシャルジがクロスに持ち込むと、マークに来ていたアドリアン・シウヴァの手に当たってPKを獲得。クラウジオが冷静にネットを揺らし、勝利を決定づけた。

一方2連勝の後に格下に敗北するという浮き沈みの激しい結果となったアカデミカ。システムを重視した組織的なプレー、積極的なサイドアタックは非常に整備されている。しかし3トップが高い位置に残ることで、受け身になった場面で3トップが組織から浮いてしまう。それをこの試合では完全に利用された。要するに「バレてしまった」。監督初挑戦の元名選手ペドロ・エマヌエウがどうこの課題を乗り切るか。注目したい。

(筆:Qoly編集部 K)

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