先月行われたワールドカップアジア三次予選で、韓国を破るアップセットを成し遂げ最終予選進出を決めたレバノン代表。チームをさらに強化するため、レバノンサッカー協会は現在海外でプレーしているレバノン系の4選手を招集しようと目論んでいる、とデイリースター紙が報じている。
その4名とは、ハサン・スーニー・サード(カンザスシティ・ウィザーズ/アメリカ)、タレク・エルリッチ(ニューカッスル・ジェッツ/オーストラリア)、アドナン・ハイダル(ヴァレレンガ/ノルウェー)、アバス・ハサン(ノルショーピン/スウェーデン)。
ハサン・スーニー・サードはミシガン生まれの19歳。今シーズンMLSにデビューし、既に初ゴールを決めている期待のストライカー。アメリカU-20代表チームでもプレーしている。彼は既に自身のTwitterにおいて接触があったことを明らかにしている。なおレバノンには3歳の時に訪れたことがあるそうだ。
タレク・エルリッチはシドニー生まれの24歳。かつてフルアムに所属したこともある元オーストラリア代表選手アーメド・エルリッチの弟に当たる選手だ。U-20、U-23代表チームでプレーし、ニューカッスル・ジェッツでは主に右サイドバックとしてレギュラーを務めている。ただし彼の場合はシニアの代表チームに招集された経験があるため、現在FIFAに調査してもらっている最中だということだ。
アドナン・ハイダルはノルウェーで生まれた22歳のミッドフィルダー。
アバス・ハサンは唯一レバノン生まれで、若くしてスウェーデンに移住した26歳のゴールキーパー。エルフスボリの下部組織出身で、オールボー(デンマーク)、ノルショーピンといった北欧の名門に所属経験がある。スウェーデンU-21代表チームにも選出されていた。
この4人をチームに追加することで、いくつかの弱点をカバーすることができるのではないかと考えられている。スーニー・サードは両サイドでプレーでき、ハサン・マートゥク(レバノンのエースFW)の交代要員としても使える。ゴールキーパーとフルバックについても質が不足しており、従ってハサンとエルリッチに声をかけているようだ。
(筆:Qoly編集部 ◆)