Sudan
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2
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1-1
1-1 |
2
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Angola
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モハメド・アハメド モハメド・アハメド |
33' 73' |
得点者
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5' 50' |
マヌーショ マヌーショ(PK) |
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スーダンとアンゴラの試合は2-2のドローで終了。どちらかと言えば、試合の大半でスーダンがより力を見せた内容であった。
試合開始直後にムアウィアからナグム・エルディンへのバックパスを掻っ攫ったマヌーショが先制ゴール。しかし33分にスーダンが追いつく。右に開いたムダテルからのクロスをモハメド・アハメドがヘディングで叩き、ゴール左隅に流し込んだ。
後半もスコアは同じ動きを見せた。再開からまもなくアンゴラが先制。左サイドのスローインから、ナンド・ラファエルの折り返しをジャウマが受けて突破、PKを誘った。食い下がるスーダンは73分に再び追いつく。ムアウィアのロングボールから、ヴンギドゥーカがクリアし損ねたところをモハメド・アハメドがシュート。ミスを見逃さずにチャンスを生かした。
スーダンは最終ラインを比較的高く保ち、ハーフウェーより前からボールを奪いに行くプレスを見せた。攻撃も流動的かつ組織的で、ムダテルが外に開いて両ウイングが中に詰める攪乱、そしてウイングの絞りによって開いた外のスペースにサイドバックがすかさず上がる。約束事がきっちりと守られており、90分戦術をやり通した。
逆にアンゴラは、90分で何度かシフトチェンジを迫られ不安定な内容だった。
序盤は小柄なナグム・エルディンに対してマヌーショが当たりに行き、フィードを待つ戦略を取ったが、全体が下がりすぎて孤立。ボールを回せずスーダンに押し込まれる結果となった。
そのため20分過ぎからはマヌーショが頻繁に下がってくるようになり、中盤でパスを引き出して押し上げようという形に変化。しかし、前節のブルキナファソとは違ってスーダンはプレスに来るため上手く回せず、さらにゴール前に持っていく力が減少。結果として大きな変化が生み出せなかった。
ハーフタイム終了と共にフラーヴィオに変えてナンド・ラファエルを投入。彼は徹底して「マヌーショを囮にした動き」を意識し、マヌーショが下がれば飛び出し、最終ラインを引きつけていれば下がってボールを収め、時にサイドに開いてウイングをサポートするなどの役割をこなした。
ところがこの良い動きをしていたナンド・ラファエルは10分あまりで肩を負傷。本人は治療後にピッチに入ろうとしていたにも関わらず、先にベンチは彼をヴンギドゥーカに入れ替えた。
ところが、直後に入ったばかりのヴンギドゥーカがミスを犯して失点の原因となり、しかも代わりにトップ下に入ったジャウマは全く機能しなかった。
逆に言えば、ベンチワークが完全に空回りしながらも引き分けで終えることが出来たのはラッキーである。
(筆:Qoly編集部 K)