ミランのガッリアーニ副会長が契約切れを迎える10人の選手たちについて今後の方針を明らかにした。同副会長によれば、5月13日まではどの選手とも契約延長交渉を開始しないという。
ガッリアーニは何人かの選手と新契約を結ぶつもりと見られている。GKのフラヴィオ・ローマとFWのフィリッポ・インザーギは6月で契約切れとなるが、契約延長の可能性は低いと言われており、ローマの後釜としてリールセ所属の日本代表GK川島永嗣がリストアップされていると噂されている。
契約延長を勝ち取るのは中盤とディフェンスの選手たちと見られている。DF陣ではアレッサンドロ・ネスタ、ジャンルーカ・ザンブロッタ、マリオ・ジェペスをキープするかどうか決断を下さねばならない。フィオレンティーナのチェーザレ・ナターリが既に内定していると言われており、ジェペスは放出されると噂されている。ネスタの残留はミラニスタをやきもきさせている。ユヴェントスからのアプローチがあると噂されており、昨年のアンドレーア・ピルロの様な引き抜きが発生した場合、ティフォージは黙っていないだろう。衰えの激しいザンブロッタについては両SBをこなせるという点で減俸の上の残留が濃厚ではないだろうか。
中盤ではキャプテンのマッシモ・アンブロジーニ、ジェンナーロ・ガットゥーゾ、マルク・ファン・ボメル、クラレンス・セードルフ、マチュ・フラミニが契約切れとなる。アンブロジーニとガットゥーゾの残留は比較的スムーズに運ぶのではないだろうか。彼らは年俸的な問題よりもミランに残留する事を第一に検討しているからだ。ファン・ボメルにはPSVがアプローチをかけており、フラミニはノチェリーノの台頭もあり、高給ゆえよほどの減俸が無い限り残留の可能性は低いだろう。セードルフについては未だ流動的だ。全試合出場する事はできないが、インテリジェンス溢れるプレーは顕在。ゆえに減俸での残留もありうるが、昨年噂された婦人の母国であるブラジルへの移籍に加え、デイヴィッド・ベッカムの誘いを受けてMLS挑戦という可能性も存在している。
サン・シーロに残る選手とサン・シーロを去る選手。決まるのは5月になるようだ。
(筆:Qoly編集部 N)