ジョゼップ・グアルディオラとバルセロナはいまだ契約延長に至っていないが、来季に向けてペップは2人のスペイン人FWの獲得を要望していると『elEconomista.es』が伝えている。

その2人とはエスパニョールのアルバロ・バスケスとアトレティコ・マドリーのアドリアン・ロペス。 両者ともにチームが求めるスピード、テクニック、将来性を兼ね備えており、移籍金が(さほど)高額ではないこともチームコンセプトに合致するとしている。


アルバロ・バスケスはエスパニョールのカンテラ育ちの20歳。昨年9月にトップチームにデビューすると、着実に出番を増やしシーズン途中にプロ契約を勝ち取った。エスパニョールのクラブ事情もあるが、カンテラ上がりの若武者を多く起用するチームにあって、その期待度はピカ一。フィジカル面にひ弱さを覗かせるが、その反面スピード、俊敏性に優れており、サイドでの起用も問題なし。労を惜しまずチームに貢献できる選手でチャンスメーカーにもなれる。決定力を含めて課題はあるが、U-23代表に招集されるなどまだまだのびしろを残す。移籍設定金額は1000万ユーロ(約10億円)とされるが、契約は2013年6月までで現時点で延長合意には至っておらず、フリーで手放したくなければ今夏値下げに踏み切る可能性もなくはないというが・・・。


24歳のアドリアンは昨シーズン、2部に降格したデポルティボ・ラ・コルーニャで孤軍奮闘の働きをみせ、スペインが優勝を遂げたU-21EUROでも存在感を発揮。その後、移籍金なしで加入したアトレティコではコロンビア代表FWファルカオとのニューフェイスコンビで前任者(フォルラン&アグエロ)の影を振り払う活躍をみせている。タイプ的には点も獲れる、チャンスメイクもできる万能型といえるが、デポルで本職とはいえない1トップに起用されたことで、プレーの幅が広がった。元来のスピードを活かした鋭い飛び出しに加え、決定力もUP。アトレティコは移籍設定金額を1800万ユーロ(約19億円)から3000万ユーロ(約31億円)に上げようと目論んでいるようで、その点がネックになりうるが、既にバルサはスカウトを送ったとの報道もある。


両者ともに前線であればセンター、サイドどちらでもプレー可能で、その面からいっても有用な人材ではある。ただ、仮に2人が加わることになれば前線に8人もの選手がひしめくことになり、そうなれば人員の整理は避けられない。(メッシ、ビジャ、アレクシス、ペドロ、クエンカ、テージョ、アドリアン&アルバロ)

今シーズン、トップチームに昇格しブレイクを果たしたクエンカ、テージョもいるだけにはたして・・・。

(筆:Qoly編集部 I)

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