2日目は全ホームチームが勝利、しかしカメルーンは及ばず敗退

10月14日、2013年アフリカネイションズカップ最終予選の残り8試合が開催され、本大会に出場する16チームが全て決定した。2日目のゲームはアフリカらしく全てホームのチームが勝利するという結果に。しかしファーストレグの結果で明暗は分かれた。

順当に突破を決めたと言えるのはリビアに勝利したアルジェリア。開始直後にエル・アルビ・スダニがコーナーキックからヘディングを決めて先制し、その直後にもキーパーのミスから新鋭FWイスラム・スリマニが追加点をあげた。これでファーストレグの勝利と合わせて3-0、文句なしの突破を決めた。

また、先日の記事で高額の勝利ボーナスが支払われることが決定したと報じたトーゴ代表は、それによるモチベーションアップも影響したか、ウォメとアデバヨールがそれぞれゴールを決め、2点を先取することに成功。終盤にクザンに1点を返されたがリードを守り切った。



一方、相当にぎりぎりの戦いをしたチームも多かった。

ジンバブエを相手にファーストレグを3-1で落としていたアンゴラは、エースFWマヌーショが得意のヘディングであげた2ゴールで2-0とし、アウェイゴールの差で辛うじて本大会へ。

ブルキナファソは中央アフリカを相手に失点を喫し、その後2点を取り返すものの、アウェイゴール差で敗退寸前の状況に。しかしなんとロスタイム6分という時間にアラン・トラオレが追加点をあげ、残り数十秒で試合をひっくり返した。

ここまで劇的ではなかったが、ニジェールとエチオピアも逆転で本大会行きを決めた。

ニジェールはギニアを相手に1-0でファーストレグを落としていたが、ホームでは後半にシコト・モハメド、イスフ・ガルバが得点を決め2-0とトータルで逆転。

エチオピアはアウェイでスーダンに5-3と大量失点で敗北していたものの、ホームでは2-0で勝利した。アウェイゴールを3つも獲得していたことが、1982年以来21年ぶりとなる本大会出場をもたらした。

逆にホームで勝利は収めたがトータルで及ばなかったのが赤道ギニア、そしてカメルーンである。

カメルーンはファーストレグでカーボ・ヴェルデに2-0と敗れていたとはいえ、正念場にサミュエル・エトーを説得して呼び戻したこともあって、アコノ監督も突破に意欲を見せていた。

ところが試合が始まってみると、わずか12分でエウドンに直接フリーキックを決められアウェイゴールを与えてしまう最悪の立ち上がり。22分にエトーと共に久々に復帰したエマナが同点ゴールをあげ、後半ロスタイムに弱冠16才(!)のオリンガが代表初得点を決めるも、わずかに及ばなかった。

カーボ・ヴェルデはこれで歴史上初の本大会出場を達成。人口わずか60万弱の小国ながら、宗主国ポルトガルの技術とアフリカの身体能力を兼ね備えている。近年はフランスに新天地を求める選手が多くなったこともあって、ナニやロランドのような国外流出が減り、力を付けている。

前回大会の予選でもマリと勝ち点で並ぶ結果を出しており、隠れた強豪。実はFIFAランクでは51位でカメルーンより遙か上に位置しており、勝利は当然ともいえる。

(筆:Qoly編集部 K)

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