オ・ジェソクのガンバ大阪移籍、条件に批判も
12月7日、ロンドン五輪の韓国代表メンバーであったオ・ジェソク(江原FC)が、今年J2降格が決定したガンバ大阪に移籍することが決定的となったと各所で報じられた。
この報道を受けて、スポーツソウルは「オ・ジェソクの日本進出は、契約条件や所属するチームに物足りなさが残る」というコラムを掲載した。
「オ・ジェソクは新しいチームで既存の年俸1億2000万ウォン(約900万円)から5倍ほどに増加した金額を受け取ることが分かっている。
当然、移籍金には注目が集まっている。市民クラブである江原FCが4期ぶりに送り出す海外進出選手だ。当初関係者は6億5000万ウォン(約5000万円)と話した。昨年イ・スンヨルがFCソウルからガンバ大阪に移籍した時は20億ウォンであった事を考えれば3分の1だ。
日本における『韓国選手バブル』は弾けている。しかしこれが事実ならば、五輪の舞台で実力が証明されていることを考えれば『タダ同然』だという評価が出ている。
江原FCは『10億ウォンほどだ。イ・スンヨルはバイアウト条項(ある一定の金額以上であれば移籍を認めなければならない契約条項)がなかったが、オ・ジェソクにはある。クラブにハンディがあるのは事実だが、ジェソクのプレースタイルがJに合っていると判断されているようで、ガンバ以外にもチームからオファーがあった』と反論している。
バイアウト条項は、財政的に困難な市民クラブには“罠”となる。大活躍した選手の契約交渉が難しくなると、選手側が年俸を譲歩する代わりにバイアウト条項の追加を要請することが多い。その結果、退団する際の移籍金が下がる。
クラブにとっては物足りなさが残る。ある程度経験がある選手を連れてこようとすれば、4~5億ウォンは必要だからだ。
そして、ガンバ大阪は来年2部リーグで戦うことになる。もちろん来年の再昇格は有力であるし、遠藤保仁などの有力な選手が残留する方針を明らかにしている。しかしそれでも、結局ジェソクは来年2部でプレーしなければならないのだ。
J2のレベルはKリーグよりも遙かに劣る。さらに新たな外国人選手としてポジション争いが必要であり、環境に適応できるかも未知数だ。J1、J2を合わせて韓国人選手は40~50人がプレーしているが、既に苦汁を嘗めているものも少なくない」
(筆:Qoly編集部 K)