トルシエの売り込みは成功せず
12月13日、朝鮮日報は「城南一和天馬は、釜山アイパークのアン・イクス監督を招聘することが確定した」と報じた。
城南一和は、メッコールで知られる一和社を母体とする韓国の強豪チームであるが、今季は12位と低迷。シーズン終了後にシン・テヨン監督が今季限りで辞任することが決定した。
先日は元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏が売り込みをかけていると報じられたが、城南一和はKリーグでの実績を持ちクラブと関係が深いアン・イクス氏の引き抜きを決断した。
アン・イクス氏は1965年生まれの47歳。かつては韓国代表にも招集された経験を持つ名DFで、現役時代は城南一和で7シーズンを過ごし、引退後も同じく7年間アシスタントコーチを務めていた。昨年釜山アイパークの監督に就任し、2011年は5位、今季は7位と好成績を残し、評価を高めた。
この引き抜きに際しては、城南のパク・ギュナム団長が直接釜山アイパークを訪問し、チョン・モンギュ会長に要請したことで実現したという。チョン・モンギュ氏は韓国プロサッカー連盟の会長も兼任しており、リーグ全体の利益を考えての決断だったと話している。
「釜山アイパークが存在するためには、まずKリーグが確実な土台を整えなければらない」
また重要な監督を失う形となった釜山のアン・ピョンモ団長は「2013年はこれまでのどのシーズンよりも熾烈な競争になるだろう。チームの戦力を最大限に引き出し、クラブの将来の価値を持続的に向上させてくれる監督を選任するため、精一杯の努力を行うつもりだ。今回のことを反撃の機会に出来るようにしたい」と話したという。
(筆:Qoly編集部 K)