(※記事内容を追加しました)
ユナイテッドの2013年度のアジアツアーでもひときわ輝いた宝の原石を紹介しよう。
その男の名は、Adnan Januzaj。ファーガソン前監督からも「私には発音できないよ」と告げられたこのスペルは、アドナン・ヤヌザイと読む。
ヤヌザイは、マンチェスター・ユナイテッドのサポーターたちが今こぞってイチオシに挙げる選手であり、日本でもその独特なボールタッチで私たちを楽しませてくれた。
今回は、この若き天才の姿に少し迫ってみることにしよう。
アドナン・ヤヌザイ(Adnan Januzaj)は1995年2月5日生まれの現在18歳。
ブリュッセル生まれのベルギー人で、両親はコソヴォにルーツを持つアルバニア人。身長は180cmで利き足は左足。オフェンシブミッドフィルダーを本職とするが、両サイドでもプレーでき、トップの選手に近い位置でもプレーが可能。
ヤヌザイの最大の魅力はボールタッチの柔らかさで、チームの攻撃にアクセントをつけられる。また、キックもきわめて正確で、プレシーズンマッチではセットプレーのキッカーも務めたほど。昨シーズン、U-21プレミアリーグでは弱冠18歳にして19試合に出場した。
ヤヌザイはアンデルレヒトのユースチーム出身。当時から技術は突出しており、見る者を唸らせていたという。そして2011年7月、ユナイテッドのU-18チームへと移籍。この時発生した移籍金は300,000ポンド〜500,000ポンド(およそ4400万円〜7400万円)だったと言われている。
ヤヌザイはベルギーとコソヴォの二重国籍を持つが、これまで代表招集経験はないそう。また、独立国家と認められていないコソヴォは現在、FIFAとUEFAの加盟対象から漏れており、ベルギー代表とアルバニア代表のどちらを選択するか今から注目を集めている逸材である。
また、トルコやセルビアの代表チームにも招集される権利があるそうで、イングランドサッカー協会も将来的に同国代表チームの招集を検討しているとのこと。
ちなみに、ヤヌザイのチャントはこちら。
"Janu-Januzaj, Januzaj! Janu-Januzaj! ahhhhhhh!"
ちなみに、誕生日でもある2月5日はあのクリスティアーノ・ロナウドと同じだという。
ロナウドよりも10歳年下のこの選手が、赤き名門の背番号7を任される未来ははたしてやってくるのだろうか?