プレミアリーグクラブの神聖なドレッシングルーム―。
許された者しか入ることができないそんな場所に、新シーズンもどうやらテレビカメラが潜入することは認められないようだ。
『The Guardian』は30日、プレミアリーグの新シーズンにおいても、各ロッカールーム内でのテレビカメラ撮影が容認されることはないだろう、と伝えた。
こちらはプレミアリーグCEOリチャード・スクダモアーが発言したもので、スクダモアーは「メディアには選手、監督たちとの適切な距離感が必要であると考えている。確かに、これ以上の接近をメディアに許すことができないのは残念だよ。しかし、創意工夫に富むアイディアが必ずしも正しいものだとは思わない」と述べ、リーグとしての意向を明確に示した。
今回の騒動は、新シーズンからプレミアリーグ中継に参入予定の『BT Sport』がリーグ側にドレッシングルーム内でのカメラ撮影を依頼したことに起因する。
これまでプレミアリーグ中継をほぼ独占してきた『Sky Sports』に対抗するため、今回BT社はこのプランをリーグ側へと提案。『Sky Sports』がロッカールームからの通路での撮影が認められていることに対し、アドバンテージを取ろうとした形だ。
ちなみに、アメリカではロッカールーム内でのカメラ撮影が認められている。これに対してスクダモアーは「そのことは私も知っている。しかし、私はドレッシングルームのドアの向こう側には神聖な空間(mystique)が広がっており、監督と選手たちだけにすべきだと強く考えている。」と頑なに自身の見解を曲げようとはしなかったという。
プロサッカークラブのロッカールームは、侵すことのできない神聖なエリアか、それとも公共性を帯びた空間か。あなたは今回の騒動、どうお考えだろう?
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