「ミドリハナヤサイ(緑花椰菜)」という和名を持つアブラナ科の緑黄色野菜、ブロッコリー。涼しい気候を好むため、日本では主に夏場は北海道、秋から冬にかけては埼玉県や愛知県などで生産。よく似たカリフラワーの方が原種に近く、ブロッコリーはカリフラワーの変種、だそうだ。

いきなりブロッコリーの話から始めたのは、そのブロッコリーをなんとユニフォームの柄に採用したチームが現れたからである。

スペイン3部に所属するラ・オジャ・ロルカは、2003年に創設された若いクラブ。今年が創立10周年を記念イヤーに当たるのだが、そんな彼らが今季使用しているユニフォームがこちら。

la-hoya-lorca-2013-14-broccoli-kit

深刻な不況に苦しむスペインにあって、ラ・オジャ・ロルカは2010年から農業系スポンサーのバックアップを受け、比較的安定した経営を行っている。また、ロルカのあるムルシア州はブロッコリーの産地として有名で、そうした背景から地元の野菜生産者に敬意を表し(もちろんマーケティング的な意味も込め)、どうやら昨季からアウェイモデルに「ブロッコリー柄」を採用している。

la-hoya-lorca-2013-14-broccoli-kit

La Hoya Lorca 2013-14

よく見るとたしかに、見事なブロッコリー柄。チームの愛称も元々「時計じかけのオレンジ」に因んだ“Brócoli Mecánico”(時計じかけのブロッコリー)だったようだ。迷彩柄をユニフォームにするチームがあるのだから、ブロッコリー柄があっても不思議ではないのである。

なお、その農業系スポンサーの一つが、ブロッコリーの種子販売で世界シェア50%以上を誇る日本企業、サカタのタネ。胸にもしっかり「SAKATA」の文字が入っている。

la-hoya-lorca-2013-14-broccoli-kit

青と白の方がホームモデル。これまた右胸のブロッコリーが印象深いデザインだ。

la-hoya-lorca-2013-14-broccoli-kit

今年、3部リーグ(セグンダB)へ初昇格したラ・オジャ・ロルカ。いずれはリーガの舞台で“ブロッコリーの戦士たち”が躍動する姿が見られるかもしれない。

 

◆2013-14シーズン新ユニフォーム情報まとめ

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい