イングランド・フットボールリーグ2 (英4部)に所属するバートン・アルビオンは負傷した若手GKに代わる人材として大ベテランを登用することにしたという。現地メディアなどの情報をまとめてお伝えする。

バートンは今季4試合に出場していたGKディーン・ライネス(22歳)が足を負傷してしまったそう。 その代わりとなる人材について、監督のギャリー・ローウェット氏にはあまり選択肢がなかったそうで、チームでGKコーチを務めていた50歳のケヴィン・プールを現役復帰させることにしたという。

1963年生まれのプールはかつてレスターで長く活躍したほか、バーミンガムなどのチームにも在籍していたことがあるかつての名選手。バートンには2006年から所属していて、昨年48歳で現役引退してからはコーチの職についていたそう。

そのプールは5日に行われたリーグ第10節、アウェイでのウィコム・ワンダラーズ戦でさっそくベンチ入りを果たしている。

ただし、ボルトン時代にはコーチも兼任しながらプレーしていたプールにとって現役復帰するのはこれが初めてではないようだ。昨年10月にもGKに怪我人が相次いだ影響で現役に復帰していたよう。(試合出場自体はなかった模様)

50歳でのベンチ入りも驚くべきことだが、それをさらに上回る出来事が起きる可能性があったと『BBC』が2日に伝えていたのでこちらも紹介。

なんでも、カンファレンス・サウス(英6部)のドーチェスター・タウンは15万ポンド(約2300万円)ほどの負債を抱えていて、所属する全選手が移籍(売却)対象になっているそう。 ドーチェスターは昨季のFAカップで2回戦進出を果たして5万ポンド以上の収入を得たが、今季は予選2回戦で敗れてしまった。 その結果、全選手が移籍リストに載り、予算も50パーセントカットになったそう。

そんな非常事態とあって、ドーチェスターの監督であるフィル・シムキン(60歳)が考えた秘策は自らを選手登録するというもの。

5日の試合に向けて、シムキン監督は「私は選手として登録されるだろう。よって、我々はベンチを埋めれることになる」、 「率直に言って、ドーヴァー(・アスレティック)戦のメンバーを決める木曜までに、選手たちがどれくらいチームに残っているか分からない。いずれにしろ、我々はチームを(戦いに)送り出さなければならない。 非常に難しい」「全ての選手が移籍リストに載っており、これはこのクラブに関わる全ての人間にとって非常に嘆かわしい時だ。そして、我々をそれを乗り越えて働かなくてはならない」、 「選手たちに伝えるのはとても悲しかった。共にハードワークしてきたチームが目の前で崩壊していくのは私にとって個人的に非常に悲しい」と語っていたという。

そして、このほど敵地でドーヴァー戦が行われたが、どうやらシムキン監督は選手としてベンチ入りすることはなかったようだ。ベンチ入りしたドーチェスターの控えメンバー4人のなかにシムキン監督の名前はなかった。 なお、試合は1-0でドーヴァーが勝利しており、敗れたドーチェスターは現在リーグ最下位となっている。

~

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名