来年ミャンマーで開催されるAFC U-19選手権の予選が今月各国で行われたが、12日に行われたグループGの最終節で、地元インドネシア代表のMFエバン・ディマスが韓国相手にハットトリックを達成した。
ハットトリックを達成したエバン・ディマス・ダルモノは1995年生まれの18歳。国内クラブのペルセバヤ1927に所属する164cmと小柄な攻撃的MFで、2010年には現バイエルン・ミュンヘン監督“ペップ”・グアルディオラによりバルセロナの若手育成アカデミーであるラ・マシアでトレーニングするメンバーに選ばれ、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタなどトップ選手とプレーした経験を持つ。パス、ドリブル、ボールコントロール、ゴールを奪う力などの特別な才能とそのプレースタイルから一部ファンの間では「イニエスタを彷彿とさせる」と賞賛され、期待されている選手だとか。先月行われたU-19東南アジア選手権では5ゴールを記録し、母国を優勝に導いている。
インドネシアはディマスの活躍により韓国を3-2で下し、グループ首位で本大会出場を決定(敗れた韓国も2位で通過を決めている)。なお、グループIに入った日本は中国で予選を行い、2勝1分の首位で本大会出場を決めた。
近年、Jリーグは東南アジア各国と相次いでパートナーシップ協定を締結しており、今年7月にはJ2・札幌がベトナムの英雄レ・コン・ビンを獲得。ここ最近では“インドネシアのメッシ”と称されるアンディック・ベルマンサがJ1・甲府の練習に参加するなど、東南アジア熱が急激に高まっている。果たして“インドネシアのイニエスタ”ことディマスが日本へやってくることはあるだろうか?