10月17日、朝鮮日報、韓国日報、スポーツソウルなど韓国の各メディアは「仁川ユナイテッドに所属しているイ・チョンス選手が、暴行容疑で書類送検された」と報じた。

イ・チョンスは13日の深夜、妻と知人を連れて訪れた居酒屋において、ほかの客を暴行したという疑いがかけられていた。

しかしそのあと、本人やクラブの関係者は「相手が先に絡んできたことで、手を出していない」と暴行の事実を否定。自称目撃者というコメントもいくつか報じられ、「妻を守るためのことだった」という情報もあった。

しかし、捜査に当たった仁川南東警察は16日、現場の目撃者やイ・チョンス本人への調査の結果、暴行および器物損壊の事実が認められたとして、書類送検に踏み切ったことを明らかにした。

イ・チョンス選手は当初「妻と知人とで訪れており手は出していない」と話していたものの、その供述は一転。「キム氏(訴えを起こした被害者)がクラブの悪い話をしたために気分が悪かった。しかし酒に酔っていて殴ったかどうかは覚えていない」と証言を翻した。

なお、最初の報道では「妻が同席していたという証言についても虚偽であった」と書かれていたが、これについてはその後警察が否定している。

この事態を受けて所属クラブの仁川ユナイテッドは急遽委員会を招集し、事件の対応について会議を行った。結論としては、まずは被害者との円満な合意に向けて動くとともに、ケニアに出張中のチョ・ドンアム会長が帰国したのちに更なる議論を進めることで一致したとのこと。

今季イ・チョンスの復帰を受け入れた仁川ユナイテッドのハ・ソッチュ監督は、イルガンスポーツとの電話インタビューで「もうかばいきれない」と話したという。

イルガンスポーツ

ハ・ソッチュ

「先輩として残念な気持ちだけだ。最近のチョンスはチームに溶け込んでいて、行事にも積極的に参加して生活していると聞いていたが、突然このようなことが起こってしまった。

チョンスがこのような事件を起こしたのは1度や2度じゃない。もう制御できない。苦しい立場だ。任意引退を撤回した際にも、彼は酒を断ったと変わった姿を見せていた。昔の癖がまた出てきたとしか言えない。

明らかな嘘は本人のためにもならない。とにかく申し訳ないと謝るのが正しい姿勢ではないか」

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