英国の衛星放送局『BT Sport』が、15/16シーズンからのUEFAチャンピオンズリーグおよびUEFAヨーロッパリーグの放映権を独占で獲得した、と英国各紙が伝えている。
『BT Sport』は英国の通信会社『BT』社が母体の衛星放送局であり、2013年8月に発足。発足直後から今シーズンのプレミアリーグ中継に早速参入を果たした英国TV界の風雲児的存在であった。
こちらは『BT Sport』のCM。解説者にはマイケル・オーウェンやデイヴィッド・ジェームズ、オーウェン・ハーグリーヴスらを起用している。
今回の報道によれば、UEFAとの契約は3年間。UCLとUELあわせた年間330試合を全試合LIVEで放送予定だそうで、気になる放映権料は3年間でおよそ9億ポンド(およそ900億円)。
これまで、英国におけるサッカー中継を支えてきたのは衛星放送局『Sky Sports』と地上波民間放送局『ITV』、また国営放送局の『BBC』であったが、今回の『BT Sport』の新規参入により以上3社の寡占状態が完全に崩れ、英国テレビ業界に大きな衝撃が走っている。
UEFAのガイ・ローラン・エプスタイン氏によれば、UEFA側は『BT Sport』社の参入を歓迎しているようで、「今夏の放映権ビジネスへの参入以来、BT SportはUEFAのパートナーであったし、最高級のスポーツ中継を実現させる能力があるかを見極めてきた。そして今、我々は2015年から3年間彼らと共にやっていけることを楽しみにしているよ」とコメントしている。
『Mail Online』によると、これで『BT Sport』は英国圏における以下のコンペティションの放映権を獲得したことになる。
BT Sport社が今後英国内で放送するコンペティション
13年から16年:プレミアリーグ(Sky Sportsと共同)
15年から18年:UCL&UEL(独占)
13年から18年:FA杯(14年まではITVと、14年から18年まではBBCと共同)
13年から15年:フットボールカンファレンス(5部相当)
なお、ヨーロッパではUCLやW杯の決勝といった多くの人にとって有益となる大一番は地上波放送でも無料放送しなければならない決まりがあり、そういった試合に関しては、地上波民放でも視聴できるとのこと。
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