2012年4月、成績不振などを理由に解任された相馬直樹監督に代わり、筑波大の監督で解説者としてもお馴染みの風間八宏氏を新たな指揮官として迎えた川崎フロンターレ。
「技術」を第一としたスタイルへ大きく転換したチームは2012シーズンを8位で終えたものの、2013シーズンは開幕から3分3敗と低迷。しかも、3つの引き分けがいずれも昇格チーム(大分、甲府、湘南)との対戦であったことから、6節の横浜F・マリノス戦に1-2で敗れた際には我慢強い川崎サポーターからも大きなブーイングが飛んだ。
しかし、崖っぷちの一戦となった7節のベガルタ仙台戦、大久保嘉人とレナトがそれぞれ2ゴールをあげる活躍で4-2の快勝を収めると、就任から一年が経過した“風間イズム”が真価を発揮し始め、順位も徐々に上昇。30節の鹿島アントラーズ戦で1-4の惨敗を喫したことで上位争いからは脱落したかに思われたが、そこから再び3連勝。そして最終節、勝てば優勝の横浜を相手に鮮やかなリベンジを果たし、見事3位でACL出場権を獲得した。
J2時代の2001年からチームを支えてきたDF伊藤宏樹が昨季限りで現役を引退。チームは今オフ、4年ぶりのACLに向けて中心選手であるレナトの完全移籍とジェシのレンタル延長に成功し、さらにパウリーニョ(栃木)、森島康仁(大分)など即戦力を中心に補強を行っている。
川崎は11日、ミューザ川崎にて「2014新体制発表会見」を開催。2014シーズンに向けた新ユニフォームをお披露目した。
クラブカラーであるサックスブルーと黒のホーム(1st)は、今年、川崎市が市制90周年を迎えることから川崎全7区のシンボルマークを散りばめたユニークなチェック柄を採用。クラブエンブレムもポリクレスト加工を施し、立体的で高級感のある仕上がりとなっている。
ホームタウンのシンボルマークを全体にデザインしたユニフォームは、Jリーグ初とのこと。さらに、隠しデザインとして背中の1ヶ所にだけマスコットである「ふろん太」くんのマークが入れられている(下写真)。
伝統的な白のアウェイ(2nd)。大胆に星がデザインされたユニフォームからは、川崎のタイトルにかける思いがひしひしと伝わってくるが、これはサプライヤーであるPumaのグローバルプロモーションデザインをそのまま使用したもの。「川崎の星になれるように」「日本の星になれるように」という思いが込められているそうだ。
内側に川崎市のシンボルマーク。なお、今季もアウェイの胸には富士通のスマートフォン・タブレットブランド「ARROWS」のロゴが入る。
また、「2014 ACL OFFICIALユニフォーム」として、アウェイと同じテンプレートを使ったホームカラーのACL用モデルも登場。
胸の富士通ロゴはACLバージョン、そしてエンブレムの下には「JAPAN」の文字を配置されている。
昨季、キャリア最多の26ゴールをあげ、初のJ1得点王に輝いた大久保。7月15日の浦和レッズ戦ではJ1通算100ゴールも記録した。(※現在は115ゴールまで伸びている)