2013シーズンのJ2において「最大のサプライズ」を起こしたと言って過言ではない、V・ファーレン長崎。
スタジアム問題によりJFLで4年間を過ごし、ようやく参入を果たした九州6番目のJクラブは、新たな指揮官として地元・長崎県出身の高木琢也監督を招聘(チームの地盤を作りながら退任を余儀なくされた佐野達・前監督だが、直後に就任したサウルコス福井で好チームを作り上げている)。改修が終わり2万人超の収容人数となった長崎県立総合運動公園陸上競技場の記念すべきファーストゲーム、J2第2節のG大阪とのホーム開幕戦には、実に18,153人の観客が詰めかけた。
そして、昇格1年目の長崎はリーグ屈指の走力を武器にシーズン序盤から上位につけると、夏場にやや調子を落としたものの踏ん張りきり、昇格初年度のチームとしては最高成績となる6位でフィニッシュ。J1昇格をかけたプレーオフでは京都の前に涙を飲んだが、スタジアムに駆けつけた長崎サポーターからの拍手は鳴り止むことがなかったそうだ。
今季は攻撃のキープレイヤーの一人であったMF幸野志有人が離脱(FC東京へ復帰)したものの、再びJ1からFW井波靖奈、MFイ・デホン(ともに広島)、MF三原雅俊(神戸)を期限付き移籍で獲得。他にもMF東浩史(愛媛)、MF中村祐哉(京都)、DF石神直哉(湘南)などが加入しており戦力的には昨季から一回り強化されている。
その長崎が4日、胸スポンサーを務めるご存知 ジャパネットたかたの本社(長崎県佐世保市)で、2014シーズンに向けた新ユニフォームを発表した。
今季からデンマークのHummelとサプライヤー契約を結んだ長崎。
注目の2014モデル、ホームはクラブカラーである青とオレンジをストライプ柄でアシンメトリーにデザイン。80年代のデンマーク代表のユニフォーム(下写真)をベースにしており、レトロでありながら、新しいチームの息吹を感じさせる出来となっている。
ミカエル・ラウドルップやプレーベン・エルケーアらを擁し、「ダニッシュ・ダイナマイト」として猛威を振るった80年代のデンマーク。Hummel(ヒュンメル)にとって思い入れのあるデザインの一つに違いない。
アウェイは、白と赤の組み合わせを初採用。ホームに増してデンマークテイストあふれるデザインだが、これは坂本龍馬が結成した亀山社中(後の海援隊)の「二曳(にびき)」と呼ばれた白と赤の旗がモチーフ。「アジアや世界に開けた視点が育まれた長崎をホームタウンにするチームとして、長崎らしさ、世界への視点を表現したい」という高木監督のリクエストが落とし込まれたデザインとのことだ。
GKモデルもフィールドプレイヤーと同じテンプレートを使用し、ピンクと黒のホーム、緑と青のアウェイというラインナップ。
スポンサーは、ジャパネットたかた(胸)、「長崎ちゃんぽん」のリンガーハット(背中)、岩崎本舗(袖)がいずれも継続。パンツは今季も今のところ未定となっている。
【Jリーグ】2014シーズンの新ユニフォームまとめ ~J1、J2、J3