そのニュースに肩を落としたサッカーファンはおそらく少なくないだろう。レアル・マドリーは18日、同日行われたCLベスト16の2ndレグ、シャルケ戦で負傷したFWヘセ・ロドリゲスが右ひざ前十字靭帯完全断裂の重傷であることを発表した。
昨季のプレミアリーグMVPであるギャレス・ベイルが加入した今季のマドリーにおいて、ベイル、ベンゼマ、C・ロナウドの頭文字を取った「BBC」が注目を集める中、彼らに負けないパフォーマンスを見せていたのが21歳のスペインU-21代表アタッカーである。
各年代のスペイン代表でプレーし、2012年のU-19欧州選手権優勝に貢献(得点王とMVPも獲得)。昨年のU-20W杯でも5得点をあげブロンズシューズに輝いた。昨季までは主にレアル・マドリー・カスティージャでプレーしていたが、今季、カルロ・アンチェロッティ監督のチームへ合流すると途中出場で結果を残し、ロナウドが3試合出場停止を受けた23~25節はその代役として先発出場。3試合で2ゴールと起用に応えている。
ブラジルW杯でもスペインの秘密兵器として密かに期待されていた矢先の大怪我だけに残念な気持ちは尽きないが、また来季、ピッチの上で元気な姿を見せてくれることを願い、最後に彼の2013-14シーズンのプレーを振り返っておきたい。(過去のシーズンのものもあり)
卓越したスピードとテクニック、そして決定力を備え、ロナウドの不在を感じさせなかったヘセ。今後が非常に楽しみな選手の一人である。