3月31日、『AFP』は「日本サッカー協会の大仁邦彌会長は、2022年に行われるカタールW杯の代替開催が可能と話した」と報じた。
2022年のワールドカップ開催権を獲得したカタールにはこれまで多くの問題が噴出している。40度を遙かに超える気温は開催期間に関しての議論を呼び、一方建設現場では出稼ぎ労働者にも多くの死者が発生。さらに先日は入札のプロセスに大規模な汚職があったと報じられている。
AFPのインタビューに答えた大仁邦彌会長は、カタールでの開催が不可能となった場合、日本には代替となる準備があると話した。
AFP+National
大仁邦彌 JFA会長
「もしFIFAが代替開催国を探すのであれば、我々はそれを主催するための基準を満たしたスタジアムを備えている。我々は2020年にオリンピックの開催を控えている。もしチャンスがあるならば受け入れたい。その可能性がどれだけあるかは分からないが。
(2014年ワールドカップでは?)
我々は、前回大会よりも良い戦いが出来ることを期待している。南アフリカではベスト16に入ることが出来た。つまり、準々決勝に進出したいという意味だ。
それが成功という結果になるだろう。とはいえ、まず我々はグループステージを戦う必要がある。困難なグループだ。従って、それを突破することが最初の目標になる。
(ザッケローニ監督の今後について)
監督の将来についてはまだ何も決定していない。ワールドカップが終わったとき、我々は全てを分析し、そして次の大会に向けてどのようなチームを構築するべきかを考える。
そのとき、我々はどのような代表監督を必要とするか、知ることになるだろう。
(浦和のスタジアムで「JAPANESE ONLY」というバナーが貼られた件について)
浦和の事件の後、私は『とうとうこんな事件が日本で起こってしまった』と思った。このような出来事は、日本では発生する類いのものではないと考えていた。したがって、とてもショックだった。
日本のフットボール、およびJリーグは、多くの女性と子供が観戦できる、安全な環境であることで知られている。この事件は危険なイメージを生じさせ、日本のフットボールの名声を低下させるものだった。
(先日八百長試合の警告があった件について)
八百長の疑いが考慮されたことについてはとても良いことだ。現実に何かが行われていた可能性もあったのだ。
我々は皆、このようなことは日本で起こるはずがないと思っていた。しかし現実的にはそれは起こりうるものであったし、監視が有効であることを示している」