4月7日、『Vanguard』は「ナイジェリアサッカー協会は、チームの成績に関係なくスティーヴン・ケシ代表監督の契約を更新しないことを決定した」と報じた。
スティーヴン・ケシ代表監督は1962年生まれの52歳。1994年には選手としてワールドカップに出場した経験を持つDFで、2011年にナイジェリア代表監督に就任。
昨年1月に行われたアフリカネイションズカップではチームを大陸王者に導き、コンフェデレーションズカップに出場。ワールドカップ予選も難なく突破し、本大会に駒を進めるなど、結果を着実に出している。
しかしケシ監督は、2000万円以上の給与未払い問題をマスメディアに公表するなどのオープンな行動や、オデムウィンギーやウチェ、ヨボなど大きな影響力を持つベテラン選手の冷遇、協会からの干渉を拒否する姿勢などから、大きな結果を出しながらも上層部や報道からの評価が極めて低く、常に激しい批判に晒されてきた。
その結果、この時期に早くも契約更新がないと通告することになったと思われる。ナイジェリアサッカー協会の関係者も、ケシ監督の行動が問題であると話しており、「ワールドカップで負けたときの弁解に使うつもりだろう」との発言まで飛び出している。
Vanguard
ナイジェリアサッカー協会 関係者
「私は、ケシ監督の契約が更新されることはないとここで伝えることが出来る。
もちろん、彼のためのテストケースはワールドカップだ。我々は彼に成功することを要求し、必要な援助や自由さを全て与えてきた。しかし、ワールドカップは我々にとっては運命の分岐点となるのだ。
新聞を読んだことはないか? ケシ監督は単純な行政的指導を無視し、さらに何故か最も冷静で経験のある選手を許していないんだ。我々はそのような矛盾を許すことは出来ない。
あなたに伝えたい。選手が冷遇されたと感じれば、それが相乗的に作用し、チームに影響を及ぼしていく。協会はそれを回避したいが、むしろコーチはそれを日常的に拡大させている。
これは、ワールドカップで結果を残せなかったときに弁解するための策略であると、我々は理解している」