5月16日、『朝鮮日報』は「2014年ワールドカップのメンバーから落選したチャ・ドゥリは、ワールドカップは良い思い出だと語った」と報じた。
韓国の伝説的なストライカーであるチャ・ボンクン氏の息子として知られるチャ・ドゥリは、大学生時代に2002年ワールドカップに出場し、その後ドイツでプロとなった。2006年ワールドカップには落選したが、2010年は招集を受けて出場。2度世界最高峰の舞台で躍動した。
昨年韓国に戻り、初めてのKリーグを戦っているチャ・ドゥリは、FCソウルの中心選手としてコンスタントにプレーを続けており、怪我で離脱したものの3月のギリシャ戦で代表招集を受けていた。
しかし、先日発表されたワールドカップ予備登録のメンバーからは落選。最後のチャンスを逃した形となったチャ・ドゥリは「悔しさはあるが、まだ経験していない選手の方が悔しいだろう」と話した。
『朝鮮日報』
チャ・ドゥリ
「代表チームというのは、サッカーを辞めるときまで全ての選手にとっての夢であり、ワールドカップは誰もが出場したい大会だ。私も体の状態が悪くなかったので期待はしたが、その決定は監督がするもの。悔しさはあるが、いい後輩がいるから、良い試合をしてくれると信じている。
自分はワールドカップに出たことがないわけではなく、2回も出場したからね。良い成績も出した。私よりも、まだ出場したことのない選手の方が悔しさは大きいだろう。
(2002年と2010年ワールドカップに出場したが、2006年は落ちた)
脱落することは常に苦しいものだ。2006年はドイツにいたからね。今回も難しいと思っていたが、体の調子は良かった。そして最後のチャンスだと思っていたから、2006年よりも少し悔しさが残るね。
(厳しいと思っていた?)
韓国でプレーしていると多くのことを聞かされるからね。そこから感じ取る全てのことを考えると難しいとは思っていた。
(3月のギリシャ戦を怪我で欠場したが)
性格上、過ぎ去ったことを残念がりはしないよ。あの当時、体の状態は代表チームに合流するのが不可能な状態だった。代表に行けば、さらに多くの休みが必要になったはずだ。
私はワールドカップに出るために韓国に戻ってきたわけではない。FCソウルのため、FCソウルが良い成績を残せるために韓国に来たんだ。
当時代表に合流したら、ソウルで多くの試合を逃すことになる。クラブで上手くプレーすることが最も重要であったし、その判断は正しかったと思う。後悔や心残りはないよ。
考えてみれば、私はワールドカップに出て一度もグループリーグで敗退していないんだ。いつだって私は家で誇らしげに語ることが出来るだろう。サッカーが始まったのもワールドカップだった。良い思い出だ。選手としてあの舞台に立てたことは幸せだった」