現地時間29日に行われたブラジルW杯、オランダ対メキシコは、先制を許したオランダが試合終盤に2点を奪って逆転し、準優勝の前回に続く2大会連続のベスト8入りを果たした。

後半開始早々、ジオバニ・ドス・サントスに鮮やかなミドルシュートを決められ、苦しい展開となったオランダ。しかし、88分にヴェスリー・スナイデルがこぼれ球を叩き込むと、アディショナルタイムにはアリエン・ロッベンがPKをゲット。

メキシコの選手たちは抗議したがもちろん判定は覆らず。ロビン・ファン・ペルシーに代わって76分から出場していたクラース=ヤン・フンテラールがこれをきっちりと決め、オランダが劇的な逆転勝利を飾った。

日本代表DF内田篤人のシャルケでのチームメイトでもあるフンテラール。昨年は度重なる右ひざの負傷に泣いたが、シーズン後半戦から復帰し、前線の核としてリーグ3位に貢献。終わってみればチーム最多の11ゴールをあげ、今大会のオランダ代表メンバーにも選出された。本人は現在のスーパーサブという立場を難しいと感じているようだが、相手チームにとっては途中から入ってくるフンテラールというのも実に嫌な存在に違いない。

そんな彼が試合後にInstagramへ投稿したのがこちらの写真。

決勝点直後、喜びの余りコーナーフラッグへカラテキックを見舞った彼の勇ましい姿には、“wax in wax out! #MrMiyagi”というコメントが添えられていた。

この元ネタは、日本の空手を世界的に有名にした映画『ベスト・キッド(原題: The Karate Kid)』で、さえないダニエル少年が謎の日系人「ミスター・ミヤギ」の弟子となり、ワックスがけやペンキ塗りなどをしているうちに空手が上達していくというストーリー。

そして映画の中で印象的なセリフとして登場するのが、“Wax on, Wax off”(ワックスをかける、ワックスを取る)なのだ。 ※フンテラールは間違えて覚えている模様

毎日車のワックスがけをさせられるダニエル。その結果・・・!

1作目の公開からちょうど今年30周年を迎えた『ベスト・キッド』。偶然にも30歳のフンテラールがこのネタを持ち出したというのもなかなか面白い。

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