2014年ブラジル・ワールドカップ、フランスはベスト4を懸けた準々決勝でドイツに惜敗し、今大会を終えた。

試合を終えてデシャン監督は「ブラジルでの我々の冒険はここで終わってしまい悲しいし、失望しているが我々は前に進む。このグループの選手たちで長い間プレーできることを望んでいる。彼らとともにやることは沢山あるが、間違いなく将来は有望だ」と語った。

今大会のフランスは5試合で3失点、クリーンシートが3試合と堅守を誇った。その守備陣を支えたのがDFラファエル・ヴァラヌ。21歳の若きセンターバックは5試合計389分に出場(エクアドル戦は後半途中からの出場)し、なんと犯したファールがゼロだった。

(単純に比較はできないが、吉田麻也は3試合でファール数5、チアゴ・シウヴァは5試合で4、マッツ・フメルスは4試合で4つのファールを記録。一方、ヴァラヌとコンビを組むことが多かったママドゥ・サコも4試合でファールなしだった)

あのジダンも惚れ込むほどの才能を持ち、デシャンからも「フランスにとって重要な選手。代表の将来のキーになる」と讃えられたヴァラヌは持ち前のクリーンなディフェンスを今大会でも如何なく発揮していた。 長身をいかした空中戦、ポジショニング、冷静さを失わないメンタル、そして足元の技術を兼ね備えるヴァラヌ。今大会の戦いは終わってしまったが、どこまで成長するか今後が楽しみである。

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