日曜日に行われたセリエA第3節のローマ対カリアリの試合で感動的な出来事が起きた。
マッティア・デストロのゴールで1点リードしたローマは、13分にアレッサンドロ・フロレンツィがダメ押しのゴール。ゴールを奪ったフロレンツィはそのままスタンドに侵入。階段を駆け上がると女性と歓喜の抱擁を行った。
このフロレンツィと抱き合った女性はフロレンツィの祖母であるオーロラさん。現在82歳で今回初めて孫の試合を見るためにスタディオ・オリンピコまでやってきたとのこと。『Skysport Italia』でフロレンツィは以下のように語っている。
「彼女は82歳で、スタジアムに来たことはなかったんだ。イタリア代表でプレーした後、祖母はスタジアムに行くよと伝えてきて、僕は『点を取るよ』と答えた。家族は僕にサッカーへの情熱を与えてくれる。皆でこの喜びを共有したい」
フリーランスのジャーナリストであるジェームズ・ホーンカッスル氏は以下のようにフロレンツィのコメントをツイートしている。
「彼女は僕に言ったんだ『あなたに会うためだけに来たけれど、もしこちらに来ても「ハイ」としか言えないわよ』ってね」
当然ながらゴールセレブレーションにおいてスタンド内に入り込む行為はカードの対象。イエローカードを受けてしまう格好となったが、ルディ・ガルシア監督は罰金は免れないもののその他は不問とする意向を明らかにしている。
「彼のセレブレーションは感動的なものだった。イエローカードによる罰金を支払う事にはなるが、彼は今回の事の価値を充分に理解していると思うよ」
「あのハグは我々が見たかったたぐいの光景だったね」
チャンピオンズリーグ参戦で過密日程の続くローマ。今後もフロレンツィの活躍が欠かせないのは間違いない。是非とも活躍してお祖母さんを喜ばせて欲しい。
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