12月1日、『Eurosport』は「チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、UEFAが設定しているファイナンシャル・フェアプレー制度は『古いクラブを保護するもの』と批判した」と報じた。
各クラブの収入と支出のバランスを取るために導入されたファイナンシャル・フェアプレー制度(FFP)。今季は初めてパリ・サンジェルマンとマンチェスター・シティにその制裁が下され、罰金やチャンピオンズリーグでの選手登録制限、移籍金支出制限などの罰則が科されている。
しかし、これはある意味では急速に大きくなろうとしているクラブの動きを制限することにも繋がり、以前からパリ・サンジェルマンのアル・ハライフィ会長などからは批判が出ていた。
ジョゼ・モウリーニョ チェルシー監督
「私は、ファイナンシャル・フェアプレー制度には否定的である。なぜなら、フットボールがそれに基づいて戦おうとするときには、正しい競争を行うために、各チームを等しい条件に入れる必要があったからだ。
しかし、それによって現実に起こったことは、歴史があり、古く、大きなクラブを強力に保護することだった。経済的な構造、商業的な構造、長い間の成功の上に作られた基礎がある者たちだ。
そして、『新しい』クラブは――私が『新しい』クラブと呼ぶのは、新しい投資を持つ者たちだ。彼らはすぐさま『古い』者たちと同じレベルに行くことはできない。新しいオーナーを持つクラブは、これらの操作やビッグクラブによる支配に迅速に挑むことができない。
チェルシーは、古く、歴史があるビッグクラブではない。しかし、新しいオーナーを持つクラブでもない。同じ会長の下で10年以上過ごしてきた者だ。そして、重要な歴史を持ち、大きな安定性を持つクラブだ。現在、我々はビッグクラブのすぐ下にいると思う。我々は偉大なクラブになろうという野心を持つ、非常に良いクラブだと言える」