敵地での試合を1-2と勝利していた三浦俊也監督率いるベトナムは、決勝進出をかけてマレーシアとの再戦。
地元の観客は一斉にベトナム国旗とともに日の丸を掲げて三浦監督をサポート! 素晴らしい雰囲気の下で試合は始まった。
しかし、ベトナムにとっては非常に厳しい展開となる。マレーシアはベトナムのコンパクトな組織を無力化するために徹底して長いボールを蹴り、それが成功していた。
そして、ベトナムは開始からわずか2分でインドラ・プトラを倒してPKを与えてしまう。担当した家本主審らしく一度やり直しを命じたが、サフィク・ラヒムは冷静に2回決めてマレーシアが先制点を奪取する。
さらに16分にもマレーシアが追加点を奪取。長いボールからベトナムの守備に大きなミスが発生し、クリアできなかったところをノルシャフルル・イドランに押し込まれてしまう。わずかな時間で逆転を許し、貴重なリードは消えてしまった。
しかし22分にはコーナーキックから今度はベトナムがPKを獲得。レ・コンヴィンがこれを決めて、試合を振り出しに戻すことに成功する。
ところが28分には再び長いボールで守備が崩され、インドラ・プトラの折り返しをディン・ティエンタンがクリアミスし、オウンゴールを喫してしまう。
前半終了間際にはコーナーキックからマレーシアがさらに得点。ファドゥリのヘディングからシュコール・アダンが押し込み、前半のうちに4得点を奪った。ベトナムはこれで後半に最低3点が必要となってしまった。
後半もベトナムにとっては厳しい展開に。前半途中に投入した司令塔レ・タンタイが怪我でプレー続行不可能となり、50分で早くも交代枠を使い切らなければならなくなった。
そんな状況で79分にはレ・コンヴィンが今日2点目となるゴールを決めるも……
終盤の圧倒的な波状攻撃でなかなかチャンスを生かせず、最後まで得点ならず。ベトナムはホームで守備のミスを頻発させてしまい、ショッキングな4失点での敗北を喫してしまった。
気を吐いたレ・コンヴィンも悔しさを滲ませる。