地元でのグループリーグを順当に突破した三浦俊也監督率いるベトナム。決勝トーナメント一回戦では、シンガポールを劇的な勝利で下した前々回王者のマレーシアが相手となった。
ファーストレグは敵地での戦いであるが、最初からレ・コンヴィンを起用するなど勝利を目指したシステム。コンパクトな守備は、やや浮足立つところがありつつもそれなりの機能性を持って運用されていたのだが、14分に不運な形でPKを与えてしまう。
ムハンマド・カマルのコーナーキックをクリアした後、マハリ・ジャスリのミドルシュートがグエン・フイフンの手に当たってハンドの判定。これをサフィク・ラヒムに決められてしまい、失点を喫する。
しかし、反撃で力を発揮するベトナムは32分に同点ゴールを奪取。パム・タンルォンのスルーパスに抜け出したグエン・ヴァンケットのシュートがキーパーに弾かれたところを、今日先発のヴオ・フイトアンが詰めて押し込み、ゴールに決めた。
そして後半に入って61分、追加点を奪取したのはアウェーで戦うベトナムであった。
投入されたばかりのマク・ホンクァンのパスを受けたグエン・ヴァンケットが受け、切り返しで守備を外して左足シュート! これが決まり、敵地でリードを奪うことに成功する。
終盤はラインが下がってしまったためにマレーシアに押し込まれる時間が長くなってしまったものの、最後に訪れたインドラ・プトラの決定的なヘディングも運よく枠を外れ、リードを守り切った。
ベトナムはこれで敵地のファーストレグを1-2で制するという大きな結果を残し、11日に行われる地元でのセカンドレグに臨むことになる。